弱いことも

おはようございます。

「にんげん学」京都講座ご出席の皆さん雨の中ありがとうございました。月初の勉強会、皆さんに賑やかにご出席いただいて今月の勉強会も安心して各会場に足を運べます。
3月は12日(月)です。来月もよろしくお願いいたします。
明後日4日は「にんげん学」一宮講座、一宮の皆さん楽しみにでかけますので、よろしくお願いいたします。
「弱いことは大事」。
昨日昨年度の自殺者がまた3万人を超えたという悲しい報道がありました。
どこか別の場所へ、と考えたときは是非一度お寺に来てください。お寺に来て「自分だけを見つめる」ことをやってみてください。それでどうなるかはさておきまして、確かなことは「心に別の価値観が生まれる」ということです。
私たちは現実生活は「自然と同じだ」という考えを持っています。雨が降れば傘を、寒ければ厚着を、暑ければ薄着をといったように、「自然と共に推移していく」という考え方です。
「柔軟に」ということでもあります。
私たちの人生は「受け身でもあります」。もちろん夢、志は持っていますし、持つことは大変大事なことです。しかし、よぉ〜く、じぃ〜っと世の中を観ていれば分かることですが、「受け身」であるのです。
それに「即して対応」するしかないのです。
体験、経験しますと一見何事もできるように、又「できなければ」という思いを強くしてしまいます。
できなければ、できるのが当たり前だという、強く思ってしまう、強いことが大事だという思いに駆られてしまう、
強さを願うのは人として当然の思いです。しかし強くとの思いが強すぎますと「反目を自ら引き起こす誘因」ともなるのです。
日々変化の中での生活、それを「固定的に考えず対応する」という、「一歩引いた思考も」大事なのです。
例えれば野球選手は打撃練習も守備の練習もします、しかし打つ球も、捕球する玉も自分の思い通りの玉は来ないのが現実です。すべて投げられてから、打たれてから対応するのです。
人生もこれと同じで、自分からこうでなければという思いを強くせず、相手の動きに応じてからやればよい、ということにも気づくべきなのです。
これを「柔軟性」といいます。
一見弱い人間のように思われますが、
このような「在り方」をしておりますと、自然「予知」ができるようになってくるのです。
天気予報士や農家の人、海で生活をしている人は天候を観る勉強はしますが、自然の動きを見てから予報を出し、農家の人や漁業に従事する人は仕事を行うのです。
「にんげん学」や「心学」がなぜ大切かと申しますと、変化して止むことのない「人様の心裏」を「うかがう」ことができるようになるからです。そして「その上で対応」できるようになるのです。
相手が「何を求めているかが見えてくる」、ですから対応の「ズレが少なくなっていく」ようになるのです。
多くの皆さんが行っている勉強は「科学」といって、割り切れる、合理的なことばかりやっておりますので、自分の思いと人様の思いが違ってしまったときには「悩み落ち込むしか無くなる」のです。
割り切れないのが人生、だからこそ「一歩後れて対応する」ことも大事なのです。弱いことも大事であると言うことを体に染みこませるためにも「一度何も成らない」(だからこそ、すべてに対応できる)修業もしてみてください。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌