空にして

おはようございます。

桜の花も散り始めてからずいぶんと経ちます、日に日に青葉が目立つようになってきました。あれほどきれいだった花が、今はない、自然は無常です。しかし散るからこそ、執着しないからこそ、また来たる時節には美しい花が咲き誇るのでしょう。
「空にして」。
器の中に新たに何かを入れようとすれば、器の中を「カラに」しなければいけません。こんなことは、子供でも知っている道理です。
子供でも知っている道理ですが、なかなか、どうして、人欲は、自分の心を空っぽにできないのです。
あれも、これも、こちらも、あちらもと、心の器には「入りきれないくらいのもの」が入っていて、新たなものなど入りようもないのです。
そんな状態で、仕事が欲しい、良い出会いが欲しい、欲しい欲しい、と念じて、出会いを重ねても、「入る余地がない」、「入る余地が残っていない」のです。
執着とは、まことに恐ろしきものなのです。
人との出会いをするときには、「無心、空っぽがよろしい」のです。無心で出会うことができなければ、何一つ入ってはこないのですから。
護摩の炎で煩悩を焼き尽くして今日も心をカッラポにして祈り出会いを楽しみます。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌