相棒を持つ

おはようございます。

私たちはややもしますと、一人で学び、一人で納得しようという思いがあります。このことは恥をかきたくない、という誤った認識から来るものです。
言葉を換えますと、「教えてもらいたがらない」ということです。独学はそれはそれで結構なことではありますが、独りよがりとなってしまうという弊害を生じてしまいます。
独りよがりは、いいとしまして、人の意見を聞きいれない奴だ、というようになってはいけません。
「相棒を持つ」。
論語、顔淵第十二、二十四条に「曾子(そうし)曰く、君子は文を以て友を会し、友を以て仁を輔(たす)く。」。
意は「曾子言う、道に志す君子は、文すなわち学問を以て友を集め、その集まった友によって仁道を行う助けとするものである。」
君子は仁の実行を目的とするものであり、その仁の実行には友の援助が必要であります。その援助を与えてくれる友は、学問に志す友ですから、まず文すなわち学問を以て友を集めることが大切なのです。
以心伝心、類は友を呼ぶ、です。
何事の道を歩むにしましても、やはりその道を究めようとの学びが必要です。真摯に学べば、自然友は集まり来るのであります。学びのできるような人間は親切であります。どのように親切かと言いますと、助言を惜しまないということです。また人の言葉を聞きいれるという心の広さもあるのです。真に学ぶ人というのはこのような人であるのです。
友は飲食の友もあれば、娯楽の友もありますが、共に助け合い役立つ友は、学問を学ばんとする者でありましょう。
お互いが切磋琢磨してこそ友、助け合ってこそ友です。独りよがりとならないようにしなければなりません。
学ぶとは、響き合い、刺激を受け、上達を願い、助け合い、仁の道を歩み、人の助けとなることだという明快な方向、指示、使命があることが素晴らしいのです。
今夜は「にんげん学」大阪講座、大阪地区の皆さん、学ぶ確かな相棒を持ちましょう。会場でお待ちいたしております。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌