お互いに

おはようございます。

何かしら気候が妙な具合です。お天気も人生も自分の思い通りにならないことは百も承知なのですが、暑かったり、肌寒かったりと、天が何かを私たちにもの申しているようです。しかしそんな中でも花はしっかりと咲き私たちを楽しませてくれております。
「お互いに」。
新聞やテレビを最近は余り見る気がいたしません、しかしそうばかりは言ってはおられませんので、目は通しているいるのですが。
皆さんは「社会、会社、家をどのようにしたいのか」をお持ちでしょうか。要するに身近な社会をどのようにすべきかです。社会の一員として「どうあるべきか」です。
何も難しいことではありません。
「相互に親しみ愛し合い、相互に生み育て、相互に助け合い養い合い、誤りがあれば相互に是正し合い救い合う。それが人間の本性ではないか」。
いかがでしょう。この語は江戸時代の儒学者荻生徂徠(おぎゅうそらい)の語です。
今日はこのことが全て逆のような人間関係のように思われてなりません。私たちは社会の中での人間関係を「どのようにあるべきか」を教わらないまま、知らないままに大人になったように感じます。
自分の事ばかりを考えれば幸せになれるかの如く、育てられた、教えられた。社会の中での対人関係を徂徠がいうように一人一人お互いのために在るように努力すれば、上下相和することが可能なのです。
孟子に「天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず」とあります。人の和とは上下一致することであり、多くの人を集めれば、その力は広大になりますが、その心が一致せず、自分勝手になる時は、大勢を集めても意味はなくその力は弱いものです。従って何事も人の力でこの世は動いているわけですから、天地人のうちでは「人の和が最も重要なのです」。
会社も国も今日力を感じられないのは、いくら個の力を磨いても、その力が人間関係の中で互いが力を併せなければ、和することが無ければ、力とはならないことを自覚していない、できていないからでもあるのです。
勝手に自分の言っていることが正論だと言わんばかりに人を非難攻撃し、何の方向性も示すことができていないのです。
誰しも我が身がかわいい、だからこそ「人を思う心、人の身になって考えねばならない」のです。そうでなければ「この世は闇でしかない」のです。
私たちは先ず身近なところから、「お互いを尊重し合う」ことを始めましょう。今夜は「にんげん学」小倉講座、皆さんご一緒に学び、己の心を見失うことの無いように致しましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌