自得

おはようございます。

小惑星探査機「はやぶさ」の帰還、サッカーワールドカップ日本代表初戦勝利と明るい話題が続いています。いずれにしてもこれらは長い年月をかけた結果、やはり「長養(長い鍛錬)」の大事、また教えを「自得、体得」する大事を目の当たりにしています。
「自得(じとく)」。
私たちは教え学びをしますが、これらは「結果を導く術」を教えてもらっているのであって、「理屈を教えてもらっているのでない」ということを知らねばなりません。もちろん理屈は含まれていますが、それは全体の一端であり、
あとは「本人が自分で会得」することであるのです。
何故かと言えば、人に教えられた理屈は「付け焼き刃で役に立たない」のが相場だからです。
「自分の身に置き換えずに物の本質を知ることはできない」。
従って、よく学ぶ者は「真似ぶ者」でなければならず、「一定の方法に拘ることなく」、会得する「筋道を実践から体得」すべきものなのです。
自得することは「辛棒」がいります。
昨今の人は辛抱が足りない、という言葉をよく耳にします。何故でしょう、その原因を一つあげるとすれば「分かりやすさを求めている」ことが考えられます。説明が詳しく聴く者にとってわかりやすい、それで分かったような気になってしまう、何々セミナーが流行るのがここにあります。
自得とは「自己啓発」といっていいでしょう。孔子は「憤せざれば啓せず、悱(ひ)せざれば発せず」「論語、述而第七、八条」といっています。
自らその「術を体得しよう」としない弟子には教えなかったということです。方法は教わることはできても自ら自得する努力が肝心なのです。
自ら会得しようと努力した結果が「はやぶさ」の開発となり、日本代表の一勝につながったのです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌