気配り

おはようございます。

昨日は厳しい暑さでした。そのような中、若い研修生の皆さんはやはり元気。若者の希望に満ちた顔を見ているだけで爽やかになり、夢中で話すことが出来ます。知ったかぶりをせず、緊張を持って聞いてくれるのが嬉しいですね。
今夕は「にんげん学」東京講座、会場で元気な顔でお会いいたしましょう。
「気くばり、心くばり」。
人生はダイナミックなものですが、日常生活はダイナミックに変わるというものではありません。静かに変化して、ある時にダイナミックに変わるのです。
一年の中に四季があり、月があり、週があり、毎日があります。このように見ていきますと、決まった変化はあっても、大きな変化はなく、ゆったりと流れ、その流れを私たちは体験、経験しています。そこから多くのものを学び取っていくのです。
一年の流れ、一月の流れ、一週の流れ、一日の流れを体験し、経験し、それを蓄積することによって、新たな日々の中に「気配り、心配り」をして考えて行けば、一年の「予測、目標は希望を持って立てられる」のです。
主体性を以て日々体感、体験すれば、「来るべき次の方策がとれる」のです。漫然と主体性もなく仕事に当たっておれば、「同じ事をくり返していても」何一つ、身についておらず、ただただ「目の前の仕事に追われる」だけとなるのです。追われるだけならばまだしも、体験、経験していながら、「体験知、経験知とならない」ことがよろしくありません。
このようなことにならないために、自然はゆったりと流れて、「気づけよ、目覚めろよ」、「次の準備をしろよ」と教えているのです。
「あまつち(天地)は くりかえし くりかえしつつ 説かざる経をよむ」とは二宮尊徳翁の語です。天地自然は言葉に出して説くことはありませんが、繰り返しの中で、「どう在るべきかを説いている」というのです。私たちの生活も又同じです。
一年がめざましく、月がめざましく、週がめざましく、日々がめざましく変わるなどと言うことはありません。同じ事、似たようなことの繰り返しです。
同じ事、似たようなことの繰り返しだからと惰性に陥る人もおります。しかし、この同じ事のくり返し、似たようなことの繰り返しの中だからこそ「気配り、心配り」に「目覚る」事が重要なのです。
主体性を以て体感しておれば、「今度は、次の機会には」という思いを熱くするのです。この思いが「気配り、心配り」となるのです。このような思いで日々主体性を以て生きておりますと、「予測、目標を確かなものとする可能性が大となり」モチベーションを高く保てるのです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌