矜(ほこ)らない

おはようございます。

雨が止んだ途端蝉の声が沢山聞こえます。しかし以前のようにアブラゼミやミンミンゼミの声ではなく、クマゼミばかりのようです、これも自然環境が変わってきたせいでしょうか。
そのような中、今日から一泊二日で日本一の某書道団体の最高段位の試験が行われますので全国から145名の受験者を迎えます。
筆禅という言葉もあり、書を書くことは集中力を養うものでもあります。一筋の道を歩んでおられる方は皆さん心が清明で素晴らしい方ばかりです。そして謙虚でもあります。
どんな世界でも同じでしょうが、一つのことを研鑽しておられる方は皆さん傲慢とはならないのです。それは昨日も書きましたが、お手本としての「先人の素晴らしさを学んでいる」からだと考えます。
お手本がなければ自分がいない、という感謝ですし、又上には上があるということの実感でしょう。そして道には「限りがない」ということです。
「能を矜(ほこ)らず」。
私たちには「能力があります」。潜在的に能力のあることを両親ご先祖に感謝すべきです。でなければ必ず能力で「身を滅ぼすこととなる」からです。
「能」は才能、能力です。これは人生を生きていく上で大切なものです、武器にも成ります。この能力に恵まれた人は、成功する可能性は非常に高く。とくにリーダーを目指す人にとっては必須の条件となります。能力のないリーダーなどは考えられません。
しかし、その持ち方が問題です。せっかくの能力も、「これ見よがしにひけらかしたり」すれば、たちまち「周囲の反感を買う」からです。反感を買うくらいですめばいいのですが、「功績も失ってしまい、地位も失ってしまう」というケースが少なくないのです。
「能を矜(ほこ)るようでは、功績も地位も失う」こととなるのです。少々人より勝っているからといって、驕り高ぶっているようではダメであります。
能力があると人から認められたのであれば、隠すくらいがちょうどいいのです。真実能力のある人は隠せば隠すほどあふれ出るものなのです、それが真の能力でもあるのです。「能ある鷹は爪を隠す」などという言葉もあるくらいです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌