味わい

おはようございます。

今頃は富士山の頂上を目指している頃だと思います。登り初めは雨との報告、やはり山のお天気はわかりません。
今回参加者の中に中学一年生の時に初めて登った青年がおります。今は30才、結婚して二人のお子様もあります。もう10回ほど登っているのではないでしょうか。
又親子四人で一緒に登山という方もあります。結婚前に登って子供が出来たら一緒に登りたいと考えていたのでしょう。人生は苦しいときこそ家族の絆、愛、親子の絆、愛を感じます。それも同じ経験をしながら助け合うことが出来る、信頼を結ぶ最高の辛くも楽しい登山であります。
「味わい」。
人と同じ事をやっていても、その感じることには違いがあります。何事もないときは、このようなことは、そうだその通りだと、頭の中では理解できています。
しかし実生活の中ではどうでしょう。自分が辛く感じているときには、一番の辛さを感じている、としか思えないのではないでしょうか。このような状態、情況におちいっているときには、人のことは考えられない心境です。人のことは考えられませんが、「助けて欲しい」とは思うのです。しかしどんなに苦しくともそれを乗り越えるのは自分でしかないのです。
登山をしていますと、その苦しさのために人のことなど考えられない心理状態となるのです。そんな中で、ふと周囲を見ますとやはり同じように苦しさにあえいで登っている姿を見るのです。
そこで初めて、「言葉ではない、励ましがある」ことに気づかされるのです。誰しも精一杯なんだ、余裕がないんだ、その精一杯さも余裕の無さも、頂上を目指すという目標に向かっているからだと気づかされ、励まされるのです。
仲間の素晴らしさ、一緒にいてくれる素晴らしさです。言葉ではない「心で感じとる励ましを知る」のです。
余裕がないことが悪いのではない、自分のことに精一杯になることが悪いことではない、助けてくれないのが悪いのではない、という実体験の中で「様々な味わいを味わう」ことができるのです。
実生活に戻ったとき、その味わった経験、体験が、余裕のない状態を作らないように準備するための行動、見方、聞き方となり、率先してサポートにまわることもできるようになるのです。富士登山の苦しさの中から気配り、目配り、準備等々を多く学びました。
きっと元気に沢山のことを学んで帰ってきてくれることでしょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌