法により

おはようございます。

昨夜から雨が降り続いています。地鎮祭の日に雨、ご列席下さる皆様には申し訳ないのですが、喜んでいます。「降り固まる」と言って、地鎮祭の雨は古来から吉兆、瑞兆としているからです。
今朝は改めて感謝の気持ちを込め朝のお勤めの護摩を修したいと思っています。今は目の前に多くの皆様方が在ります。今日の地鎮祭のため昨夜から前泊されている方もあります。
比叡山下山時は私の心の中にだけ多くの方の存在が確固として在っただけです。青空を見、花々や木々の間を吹き抜ける風、四季の移ろい、自然は優しく万物を育ててくれます。仏様そのものであり、御仏の存在の確かさを感じる日々でした。誰も来ない故豊かな思いを育んでくれたと感謝しています。想像をめぐらす楽しい日々でもありました。
「法により」。
自然の法は様々なものを運んでくれます。四季の移ろい、花々、小鳥や虫、教え、人々や物、計り知れないものばかり、とても嬉しいことです、感謝してもし尽くせません。
「焚くほどに 風が持てくる 落ち葉かな」(良寛禅師)。下山以来御仏の教えのままに歩んできました。御仏のお力でいろいろなものが運ばれて「生かされて」きました。「お天道様と米の飯はついて回る」とは古人の言いです。その通りです。
食べる心配をせず着る心配もせず、日々の読経、お勤め、皆様の幸せを祈ることが私の使命、このことに力を尽くしたことで風が自然が法が、おりおりの私にふさわしい生きる糧を運んでくだされました。
伝教大師様のお言葉「道心の中に衣食有り 衣食の中に道心無し」。この言葉をひたすら信じ歩む喜びの数十年であったように思います。
そのような生活の中今日「新門の地鎮祭」を厳修できるという素晴らしい風に感謝であります。
御仏と皆様に感謝です。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌