忙中に閑

おはようございます。

今年もあと半月、忙しくして心を亡ぼしてはいませんか、毎年12月は来ます、慌ててはいけません。過ぎ去ることは12月に限ったことではありません、己を見失うことのないように普段の心がけが大事です。。
「忙中に閑、閑中に忙の心を」。
先の言葉は「菜根譚」にある言葉です。
どのようなことを言っているのかと申しますと。「天地は静かで動かないようであるが、その間にある陰陽二気のはたらきは、少しも休息することがない。また、日月は昼となく夜となく絶えず運行しているが、その正しく明らかなことは永遠に変わらない。
だから、君子は、ひまな時にも、さしせまった時の心がまえが必要であるし、また急がしい時にも、ゆったりとしたひまな時の心のゆとりが必要である」。というのです。
私たちはややもしますと、少し仕事が忙しくなると慢心(剛を出し柔軟性を忘れる)し学んで得たことを忘れ我欲に溺れ、ひまになると人を責める(これまた執着という剛が出る)という愚を犯すのです。
どのような季節(忙しい時にもひまな時にも)にでも学ぶ事を忘れてしまうようではバランスを失い、滅ぶしかないのです。
今年の夏は大変な暑さでした、そのようなときでさえ自然はバランスを保ち運行をやめないのです。人間は苦楽が生じれば「繰り返す大事を忘れ」自分を見失ってしまうことを戒めたのが先の言葉です。
過去の歴史から見て自然界も人間世界でも強い物が大を成すのではなく、柔軟に対応が出来た者が大を成すのです。
今夜は「にんげん学」京都講座、どんなに忙しくとも、ひまであっても現実から学ぶことを忘れないのが自然です。本年の最終講座万障繰り合わせの上ご出席下さい。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌