温冷自知

おはようございます。

今朝は薄曇りなのでしょう、まん丸なお月様だけがぽっかりと浮いているように見えます。お星様が周りに見えないからかも知れません、不思議な感じで手を合わせました。
明日の昼から愛宕寺で三日間例年の如く「断食断水・八千枚護摩」を修します。三日間で八千本の護摩木を焚きあげる。
一年の感謝、お礼、お陰の気持ちで断食断水にて「お仕え」させていただくのです。理屈はなく単純に三日間食と水を断ち生かされていることを改めて躰を通して感謝し、実感するのです。
行じておりますと無心になり我も引っ込み必死になります。故に皆様から寄せられました「添え護摩祈願」を修められるのです。
「温冷自知」。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」、人間は素晴らしくもあり、愚かでもあります。先の言葉が示しますように、過ぎ去れば忘れてしまうのが人間でもあるのです。そこが良いことでもありますが、やはり忘れてはならないことはあるものです。それが「感謝・お陰・お仕えする」という「心、気持ち」です。
今日があるのは親、先生、先輩、友人、同僚、社会、自然等々からの恩恵。ついついお世話になり成長したことを忘れてしまうのが私たち。自分一人で一人前になったように愚かにも考えてしまう。
ですから一年に一度年末に感謝を行動で表しているのです。いくら理屈を知ったところで行動がなければ知らないことと同じであります。人間は弱いもの(強いに対してではなく)、生きるために何か一つ欠けてしまえば生きられない弱さがあるという自覚です。
そのことの第一が「水であり食であり」ます。非力を知ったとき大事なもの、大切なものを感じとるのです。そして真摯に祈りを捧げることができるのだといつもいつも思うのです。
明日は午後2時から一座、23日は三座、24日は午前10時から最後の一座となり都合五座のお勤め、御仏にお仕え致します、お参り下さい。
 
世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌