無駄に争わない

おはようございます。

人生の楽しみは生涯をかけて高めることにあります。切磋琢磨はしても競争はしない。人を見て励みとしても嫉まない。
人はややもしますとどうしても競争しがちです。負けまいとして勝てず途中で投げ出す、せっかく積みあげてきたものを無駄にする人をよく見かけます。これはとてももったいないことです。
「無駄に争わない」。
蓄えの多い人とは、富を争わない。
出世を望む人とは、地位を争わない。
自分を飾り立てる人とは、名声を争わない。
おごり高ぶる人とは、礼節を争わない。
感情が激しやすい人とは、道理を争わない。
これは呂新吾の著した「呻吟語(しんぎんご)」にある言葉です。人と争っても安心で平和な人生はもたらされません。また争いの心からは発展も繁栄ももたらされないのです。
人と争う心などなくとも勤勉に働けば富はもたらされ、出世を争わなくとも人のことを考えて仕事をすれば地位はもたらされ、飾り立てずとも知識を高めれば自然と名声はもたらされ、おごらずとも謙虚にあれば礼節に適い。人様の生き方を云々することが道理に生きることではないのです。
世の中はとてつもなく広いのです。人ひとりを受け入れるところはどこにでもあります。ところが、どこへ行っても受け入れてくれないというのは、自分に問題があるのです。
競争心ばかり強かったり、器が小さかったりと、また「周りの者は人を見る目がないのだ」などと不平を言ったりです。
いずれにしても人と比べることばかりに自分の心が奪われているのです。
真実道理に明るくなれば人と無駄な争いなどはせず、非難も批判もしないのです。黙々と生涯をかけて人生を楽しく歩むのです。今日お昼からは読経三昧です。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌