おはようございます。

窓から外を眺めていますと寒さが分かりません、寒いだろうなという思いはするのですが、暖房が効いている部屋の中ではなかなか実感できにくいということです。
自然の四季ははっきりと知ることができますが、人生の四季となるとこれまた難しいことです。
良いときもあれば悪いときもある、このようなことも私たちは十二分に知っているはずです。昨日も書きましたが知識を学びますが、「心を学ぶ人が多くはありません」これは非常に残念なことと思っています。
心を学ばないばかりにその心に惑わされ、臍(ほぞ・後悔する)をかむ人が多いのです。知識を得てその知識を生かすのは「心である」ことを知るべきです。
「慮」。
「智者の慮(りょ)は必ず利害に雑(まじ)う」(孫子)。孫子は智者とは判断を誤らないのだというのです。ではなぜ智者が判断を誤らないかといいますと、「必ず利害に雑う」、利と害の両面からものごとを考えるからだというのです。
孫子」のこの言葉は、言わば、両面志向、トータル思考のすすめにほかならないのです。
「うまい話には落とし穴がある」、こんなことは誰でも一応は心得ています。しかし、うまい話をちらつかせられると、ついつい飛びついてしまい、あとで、「しまったとホゾを噛む」のが一般なのです。これでは智者とはいえません。
孫子」は、こうも語っています。「利益を追求するときには損失の面も考慮に入れる。そうすれば、ものごとは順調に進展する。逆に、損失をこうむったときには、それによって受ける利益の面も考慮に入れる。そうすれば、無用な心配をしないですむ」、とも。
こういう生活態度を身につければ、ホゾを噛むようなつまらぬ失敗を少なくすることができるのです。
孫子とは「兵法の書」です。兵法の書ではありますが、勝ち負けは「心にあることを書いてある書」でもあるのです。知識という道具をどのような心で生かすかです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌