人生事業の基

おはようございます。

今夜は「にんげん学」東京講座、「にんげん学」とは「どのように人は生きるべきか」、「どのように在ることで幸せになれるか」の学びです。
社会人として「立つ」ための必要な事柄に「徳と能力」の二つあることを昨日書きました。立つとは孔子が「三十にして立つ」と言ったごとく、確固とした地位と名誉を保つために「何によるか」ということです。
「人生事業の基」。
事業に於いても人生に於いても発展させるためには、少なくとも次の二つのことが必要でしょう。
第一は能力、つまり経営手腕です。これがなかったのでは話になりません。
第二は運不運の運です。時の勢いと言ってもいいかと思いますが、これをうまくつかまなかったら、労多くして功少なしということになります。なぜなら、時代の流れに逆らっていたのでは、どんなに経営手腕を持っていても、苦戦を免れないからです。
この二つに恵まれていれば、かなりな程度事業を伸ばすことが出来るでしょう。現にやり手と呼ばれる経営者はいずれもこの二つの条件に恵まれているのです。しかし、問題はそのあとです。
見ておりますと、なまじやり手だと言われる経営者ほど、意外に脆くつぶれていく場合が多いのです。なぜでしょうか、もっとも大きな原因の一つが「徳に欠けている」からです。
徳に欠けているというのは、たとえば、調子のいいときに横柄な態度をとるとか、弱い者を踏みつけにして一片の同情も示さないとか、あるいは平気で二枚舌を使って約束を守らないといったことです。こういうことが積み重なって、まわりの反感を買い、信頼を失っていくのです。
その人が調子の波に乗っているときは、まだいいのです。勢いがありますから、その勢いで、まわりの反論を押さえることができます。しかし、人生、調子のいいときだけがあるわけではありません。いちど落ち目になったとたん、今まで押さえてきた反感が表に噴き出してきて、つまらないところで足を引っ張られます。
やり手の経営者が意外に脆く自滅していくのは、こういうケースが多いのです。まさに「不徳の致すところ」と言ってよいでしょう。
企業の業績を伸ばすためには、当然、経営手腕を磨くことが望まれます。また、時代の流れを読むことも必要になるでしょう。同時に、経営の基礎を固めるためには、「徳を身につける」ことを忘れてはいけないのです。
徳などといいますと、一見、迂遠なように思われるるかもしれませんが、そうではないのです。経営の理念として、「何によって立つか」が大事なのです。昨今の世相混迷は何故だろうと考えの人は多いはずです、それは「上に立つ者の不徳」にあるのです。
徳に則った人生経営を心がけることで経営を誤らない道を確立することとなるのです。今夜の「にんげん学」東京講座に是非ご出席ください、会場でお待ち致しております。徳を磨くに一朝一夕にはならないことは言うまでもありませんが。賢明な皆さんはきっと学ぶはずです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌