志と勤勉

おはようございます。

「にんげん学」東京講座ご出席の皆さんありがとうございます。嬉しいですね、確かな志を持ち徳を大事にしてくださる。来月もお会い致しましょう、来月はもう3月です、なんとなんとですね、あまりにも早く驚いています。
昨夜は東京講座開講時からお世話役をいただいていますNさんの誕生祝いを勉強会の会場で講義終了後行いました。Nさんは懇親会に体調の関係で出席しませんので、Tさんの発案で勉強終了後乾杯をしましょうと言うことでお祝いをしました。このことも徳を示す行動の一つ、とても嬉しいことでした。Nさんお元気でこれからもお世話をよろしくお願い致します。Tさんよい企画をしていただき感謝いたします。
「志と勤勉」。
「功(こう)の崇(たか)きはこれ志、業の広きはこれ勤勉」。「書経」にある言葉です。高い功績をあげるためには、まず、しっかりとした志を立てる必要がある。逆に言えば、志が立っていてこそ、はじめて高い功績を残すことができるのだというのです。
また、幅広い業績をあげるためには、なによりも勤勉でなければならないということです。
つまり、仕事をしてそれなりの成果を期待するためには、「志と勤勉」、この二つが必要であり、どちらが欠けても具合が悪いのです。たしかにその通りでありましょう。
志とはいったいなんでしょう。あらためて問われますと難しいことです。しいて言えば、まず目標を立てることでしょう。しかし、これだけでは十分ではありません。それに、目標を実現しようとする強い意志、この二つの合わさったものが「志」です。目的意識と言ってもよいかもしれません。「何のために経営するのか、何のために歩むのか」と言えるでしょう。
陽明学を唱えた王陽明は「志立たざれば、舵(かじ)なき舟、銜(くつわ)なきの馬の如し。漂蕩奔逸(ひょうとうほんいつ)して、終(つい)にまた何の底(いた)る所ぞや」と。意は「しっかりした志が立っていなければ、舵のない舟や銜のついていない馬のようなもの、流れのままに漂うだけで、どこにたどりつくかわからない。」というのです。
この人生、なんのために生きるのか、志がしっかり立っていなかったら、あっちにふらふら、こっちにふらふら、終わってみれば、なんのための人生だったのかと、悔やまれることを多くするでしょう。
経営についても同じです。なんのために苦労しながら経営にあたっているのか。その「何のために」が問われるのが、「志に違いありません」。
「人よりもましな生活をしたいために」。これも志には違いありませんが、あまり高い志とは言えないでしょう。いやしくも志と言うからには、経営を通じて「人様のお役に立つ、なんらかの形で社会貢献する」、こういう視点がほしいところです。
この志とワンセットが「勤勉」です。どんなに高い志を立て、立派な目標を掲げても、それを実現する努力が伴わなかったら、「画に描いた餅」に終わってしまいます。業績を上げるためには勤勉でなければならないのです。
勤勉とは第一に、曲がったこと、人から後ろ指をさされるようなことはしない。第二は、一発当ててやろうというバクチまがいのやり方はしない、これが勤勉、経営の王道です。
帰りますと二組の研修が待っています。志と勤勉、この二つの大事を話したいと思っています。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌