省みる

おはようございます。

卯月(うづき)、卯の花月。卯の花の咲く月の意とも、稲穂を植える植月(うつき)の意ともいいます。
また年度初めの4月、昨日帰られた新人の皆様も今日は入社式、堂々と胸を張って臨んでください。また多くの新社会人の皆様も同様に気を引き締めて第一歩を踏み出してください。入社心よりお祝い申しあげます。
皆様方が将来の日本を背負っていきます、高い志を持ちしっかりと目の前のお仕事に対し未来の糧として夢と志にお役立てください。素晴らしい社会人として成長くださることをお祈り致します。
今月もご愛読よろしくお願いいたします。
「省みる」。
かえりみる、と読みます。いまこそ「温故知新(おんこちしん)」を確かにして国作りをすべきだと考えます。温故「ふるきをたずねる」ことこそが国家経営の要道の一つではないでしょうか。「何々省」と国の機関に「省」と名づけたのは「省みる」ことであり、ただただ「進むことだけではなかった」のではということです。是々非々を確かにしてこそ健康な社会となるのです。
明治維新が何故起きたのか「省みたから」だったのです。「これではいけない」と。いつしか省みることもなく「古いと言うだけで切り捨ててしまう世相となった」、残念なことです。省が省としての意義、責務を忘れてしまっている。
温故知新の語は論語、為政第二、二条にあり「子曰く、故(ふる)きを温(たづ)ねて新しきを知れば、以て師と為す可し」。
意は「昔得た知識を再びよく考えたずねて、そこから新しい知識を出し、古い事実を尋ね究めて、そこから現在将来の新しい道を導き知ることのできる人であれば、その人を師として仰いでもよろしい。」。
人には、古きをたずねる傾向の人と、新しきを知る傾向の人とがあります。前者はとかく伝統にかかわって頑固に陥りやすく、後者はややもすると新奇にはせて時流を追いがちであります。
人間の思想でも社会の事柄でも、前と後とは一連のものであり、過去と未来とは連続したものです。故に古きをたずねる人は古きに捉われてそれにのみ止まるべきではなく、それによって新しきを知る工夫を凝らずべきなのです。
また新しきを知る人は、その新しさが古きに根ざすことに思いを致し、過去をたずねることを怠ってはならないのです。
このことは一個人についてはもちろんのことですが、殊に国民の思想生活についても重要なことではないでしょうか。温故が知新の原因となり、知新が温故の条件であることを示しているのです。
省みることをせずにあれば「人生経営に大変な事態を招く」と言うことを知ることも大事です。今夜は「にんげん学」東京講座、会場でお待ち致しております。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌
 私たちは東北関東大震災の復興を応援致します。