徳を育む

おはようございます。

東日本大震災発生から一ヶ月、被災されました皆様には改めましてお見舞い申し上げます。また犠牲者の皆様には心よりご冥福をお祈り致します。一日も早い復興をお祈り申しあげます。
昨日は素晴らしいお天気で花見日和。寺の桜も今を盛りに咲いております。花は他の花と競いません、だから花はどの花でも個性が輝き美しくきれいなのです。そして一緒に飾ればそれぞれがそれぞれを引き立てることになり、私たちは一層飾ることを良しとしたり、植えて育ててみようともするのです。
どの花もその美しさは内から出たもので、外にあったものを付け加えたものではなく元々備わっているものです。
「徳を育む」。
花からも私たちは人生を見習うべきです。何故かと言いますと、自分に備わった花を育てることが「人生を輝かす人柄」となるからです。そして枯れることもないのです。
このことを「菜根譚、前集60条」に「三態の富貴名誉」として載っています。
「富貴や名声というものは、道徳的修養から得られたのであれば、野の花が絶え間なく生い茂るように、いつまでも大きくなっていく。
だが、これが事業の功績によるものであれば、花壇や鉢植えの花が植えかえられたときのように、些細なことで衰えてしまう。
ましてや、筋の悪い権力によって得られたのであるならば、花瓶の切り花が根がないために短日のうちに萎えるように、そう長くもたないであろう。」ということです。まったくこの通りでしょう、三つの姿の富貴名誉、皆さんはどれを目指しますか?。
人様を見て尊敬することは大事ですが、「無い物ねだりをして背伸びをしても、跂者(つまだつもの)は転ぶの譬え通り」長続きはしないのです。
私たちは自分に備わっている花を咲かせることです。その花は「自分が他人に何かしてあげたとしても、そのことを心に留めず。しかし、他人に迷惑をかけたならば、そのことを忘れず。また、他の人が自分に対して恩義を与えてくれたなら、そのことを忘れず。しかし、他人に対する怨みは、いつまでも覚えておかずに、忘れ去るようにすること」を日常に心がければ、素晴らしい花を育てることになるのです。
今夜は「にんげん学」京都講座、明日は大阪講座です。会場でお待ち致しております、徳を磨きましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌
 私たちは東北関東大震災の復興を応援致します。