伏す

おはようございます。

「にんげん学」大阪講座ご出席の皆さんありがとうございます。勉強して活力を被災地の皆さんの届けましょう。来月もお会いできることを楽しみにしております。
桜の花もちらちらと散り始めました。風に舞う花吹雪はきれいです。美しい花は散り際も美しいものだと感動してしまいます。私もいずれかは散るときが来ます。散り際はやはり美しくありたいものです。そのためには日々の精進が大事なのでしょう。
「伏すこと」。
「伏すこと久しければ、飛ぶこと必ず高し」という言葉があります。今日から又90名弱の新人の皆様が入山します。新人の皆様は入社して半月あまり、徐々に互いの実力が見えてくる頃でしょう。
入社したては個々の能力の差は分かりませんが、時間の経過と共にそれぞれが心に思うところが出てきます。時に己を「確かに保つ言葉、行動理念を持っているか」で「平常心を保てるか否か」となります。
平常心を保てませんと、「心ここに非ず」で「自分を見失い」何が何だかわからないまま時間だけが過ぎ去るという心理状態に陥りかねません。
「物の見方、考え方」を正しくしなければ「現実から学ぶ事が出来ない」のです。現実を肯定しなければ「何も見えてこず」、現実だけが過ぎて行き、「自分だけが取り残されてしまうと言う焦り、焦燥感にさいなまれる」ことになりかねません。
そのような心理状態に陥らないようにするには、「正しい物の見方、受け止め方」が大事です。
「伏すこと久しければ、飛ぶこと必ず高し」という言葉を胸に保ち精進することです。これは「長いあいだうずくまっていた鳥は、いったん飛び立てば、必ず高く舞い上がる」という言葉です。
「他に先がけて開いた花は、散るのもまた早い」。この道理をわきまえていれば、途中でへたばる心配もありませんし、功をあせってイライラすることもないのです。
「物は考えよう」とはよく言いますが、この世は道理に基づいて考えるべきなのです。「感情論だけではいけません」、人生に逆境はつきものです。問題は「その時期をどう過ごすか」なのです。
もっともまずいのは、あせってバタバタ動き回ることです。そんなことをやっていたのでは、かえって「エネルギーを消耗してしまう」からです。
「ピンチはチャンス」。逆境の時こそ、じつは「自分を鍛え直すチャンス」です。「何が出来ないかが明快になったからです」。そのチャンスを生かすのは「自分自身であり、逃すのも自分」です。あせらず騒がずじっくりと「力をたくわえ」ながら、錬磨し静かに時を待つべきです。時は必ず来たるのです。確かな言葉を知り、「行動理念」としましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌
 私たちは東日本大震災の復興を応援致します。