務本

おはようございます。

「にんげん学」東京講座ご出席の皆さんありがとうございます。人生を確立する基本の学が「にんげん学」です。土台、根本が平らでなければ上に何を載せようとしても直ぐに崩れてしまいます。このような道理は誰でも知っていることでしょう。
「務本(むほん)」。
務本とは、「人としての根本的な道徳観・倫理観を身につけるように努める」ことです。人として人に出会うときの態度如何が人生を大きく左右します。このこともよぉ〜くご存知のことでしょう、だからこそ人として出会う態度と意識が大事です。
論語、学而第1、第2条に「有子曰(ゆうしいわ)く、其の人と為(な)りや孝弟にして、上を犯すことを好む者は鮮(すく)なし。上を犯すことを好まずして乱を作(な)すことを好む者は、未だ之有(これあ)らざるなり。君子は本を務む。本立ちて道生ず。孝弟は、其れ仁を為すの本か。」。
意は「有子言う、その人がらが親につかえて孝であり、兄長に対して従順である人には、自分の目上の人を犯ししのぐことを好む者は少ない。又、目上の人を犯ししのぐことを好まないで、反乱を起こして世間をさわがせることを好む者は、これまた絶対にあり得ない。一体、徳ある君子人という者は、物事の根本に力を尽くすものである。根本さえ確立すれば、自然に道は生じてくる。こう考えてくると、孝弟は、仁道を実現していく上の根本であるというべきであろうか。」。
豊かな人生と為す人は何事につけても人間としての基本の修養に努めるのです。人としての根本が確立すれば、「生き方がわかる」からです。
父母に尽くし、目上の人を敬うこと、兄弟を敬愛すること、こうした人としての道徳的・倫理的価値観をしっかりと確立することで、人の道(仁)が開けてくるのです。
どのような人生でも、確立しようとすれば「人としての土台を確かにする」ことです。人としての根本を確立することから始めることを確かにしましょう。
人間は相対的な世界(苦か楽か。儲かるか損するか。上か下か。先か後か。認められているか、否か。)で悩みを作るのです。仁の道はその相対的な世界を超越する道でもあり、対立の世界を無くすことでもあり、思いやりの道を歩む故イキイキと活動できる道が目の前に示されていくのです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌
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