報恩

おはようございます。

今日は第13回「不滅の法灯ご分灯記念」比叡山報恩登山、並びに第10回「結縁潅頂」。
平成10年に比叡山延暦寺・根本中堂に燦然と1200年輝いています「不滅の法灯」を心華寺に「ご分灯」いただきました。比叡山の歴史開闢以来初の「分灯」です。大寺院への分灯はありますが、心華寺のような地方の一寺に分灯というのは初めてのことだったのです。
「報恩」。
以来毎年報恩登山を重ねています。心華寺はご存知のように「心に華を咲かそう」という精神の本、活動を行っています。延暦寺は「一隅を照らそう」という精神です。表現の違いはありますが、精神の中に流れているものは共通しております。
いずれにしましても目の前の仕事に「無心に当たる」ということです。比叡山天台宗をお開きになりました伝教大師様は比叡山登山直ぐに「一刀三礼」して「薬師如来」を衆生済度のためにお彫りになったのです。完成後に灯しましたのが今日の「不滅の法灯」です。
灯火は油が切れてしまいますと消えてしまいます。そこから「油断」という言葉が生まれ、教えを油断することなく精進することだということを「灯火で教え示し」以来1200年不滅なのです。
その「油断の精神」を継承したいと考え13年前にご分灯の願いを出し許されました。これは御仏のお加護、奇跡としか言いようがありません。そして翌年から毎年報恩登山を重ねているのです。
恩という字は「□構(くにがま)えの中に大という字」を書きます。□というのは「領域、力」を意味します。一隅を照らすという教えを「我が心の上に載せて歩めば、大・ゆったりと人生をあゆむことができる」ことを「恩」という字は表しているのです。
何の不安もなくゆったりとした心で、目の前の仕事を黙々と行うことで「報いる」ということです。
比叡山伝教大師様の精神に憧れ入山、比叡山下山以来念願していました「不滅の法灯のご分灯」、心華寺のシンボルとして私の部屋で以来13年燦然と輝いています。これから比叡山と同じように弟子たちが守っていくことでしょう。
恩を感じての生活は何の不安もありません。教えを忠実に守る生活、一隅を照らし、心の華が咲く喜びでいっぱいだからです。今日は皆さんと報恩登山が出来る幸せの日でもあります。東は東京、西は九州まで全国の皆さんがご一緒下さいます。雨ですが、また生涯忘れがたい思いでの日となることでしょう。
一念が多くの同志を集め、共にすることのできる証の日、喜びの世界が大きくなる日。
明晩は「にんげん学」大阪講座、大阪地区の皆さんご一緒に学びましょう。会場でお待ち致しております。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌
 私たちは東日本大震災の復興を応援致します。