比べない

おはようございます。

一泊二日研修生の皆さんありがとうございます。今日と明日はお休みだと思います、月曜日会社に出社するまで研修が続いていると考え気を抜かずに二日間お過ごしの上、しっかりとお仕事にお励み下さい。
一昨日は一日中雨で涼しい一日、昨日は又暑さが戻り、今朝も朝からお日様ががんばっています。そんな中蓮の花が涼しげに咲いています。信者さんが手作りのトウモロコシもお供え下さり、トウモロコシの立ち姿は暑い中でも真っ直ぐに天をつくように立っています、自然はすごいなぁ〜といつもいつも幾つ何歳になっても感心してしまいます。
春夏秋冬どの季節にでも花は咲き楽しませてくれますしありがたいことです。
「比べない」。
苦労を多くする人、苦労をしてしまう人の共通項があるようです。それは人を見て自分と比べて「嘆いたり、腹を立てたりしている」ことです。何であの人ばかり、あの人より私の方が頭も出身校も良いのに何で、と比べては嘆き悲しみ苦しんでいる。このように比べて生活することは辛い人生です。
「百花為誰開(ひゃっかたがためにかひらく)」、花はいろいろありますが、なぜ色とりどりに開くのでしょうか。生物学的にいえば種族保存のためにということでしょうが、しかし花は、そうした「種族保存のために」などということを少しも意識はしていません。
むろん自分の幸福のためになどとも考えていないでしょう。ただ内から盛り上がってくる生命力にもようされ、つきあげられ、咲かずにおれなくて咲くのでしょう。
本然の自性をおのずから流露(りゅうろ)させているだけのことです。また花は人を楽しませてやろうとか、特定の誰のためにしてやろうとかの意識もないのです。
しかも花には、自らの美しい色香をほこる気持ちもなく、かつ誰彼の別なく万人に大きな喜びや慰めを与えてはいますが、花は「人を喜ばせてやった」と自らの功に誇ることもないのです。
自らの本然(ほんねん)の性のままに開いて、自らも満足し他を喜ばせ、しかもいささかもその功に誇ることのない花の在り方・生き方は、自利しようの利他しようのとの意識もないのです。ただそうせずにおれなくて自利・利他円満の遊戯三昧(ゆげざんまい)を行じ、誰彼の別なく万人に無縁の慈悲を知らぬ間に施しているのです。
花のように功に誇ることのない真の宗教家で在りたいと、蓮の花を眺め、心華寺という寺号を改めて考え、比べることの愚かさを恥じています。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌
 私たちは東日本大震災の復興を応援致します。