上に居る者の心得

おはようございます。

「にんげん学」京都講座ご出席の皆さんありがとうございます。お暑い中をご出席いただきとても嬉しく思います。人は体や心に感じる不快感はできることなら避けたいと考えるのが人情です。
お仕事を終えそのまま家に帰り一風呂浴び冷えたビールを一杯、最高の気分。そうせずにお出でいただいたことは「更に一歩上を目指す」心意気の表れでありましょう。
「上に居る者の心得」。
今日から二泊三日で某会社が将来管理職になって欲しいと期待している方お一人の研修があります。会社はチームで仕事をするわけですが、そのチームを動かすのは「上司の役割」です。ですから上に立つ一人の考え方がとても重要です。
では管理者とはどのような「在り方、考え方、心得が大切か」ということになりますと、いかがでしょう、勉強したことがありますか?。精神を精神とするには「どのような精神とすべき言葉を持ち修練するか」ということです。
「精神は継続して精神となり、信念と化す」のです。知ったくらいでは精神とならず、信念にもなりません。
どのような心、言葉でチームの和を計り、部下の能力を引き出し、成果を出すかということです。
中庸に、「上位に在(あ)りては下を陵(しの)がず、下位に在りては上を援(ひ)かず、己を正しくして人に求めざれば、則(すなわ)ち怨(うら)みなし。」と。
上位に在りては下を陵(しの)がずは、「上位」とは部下を使う立場、経営者や管理職の方をいいます。そういう立場についたら、「下を陵(しの)がず」、地位や権力を笠に着て部下を踏みつけにするようなことはしてはいけないということです。
次に、下位に在りては上を援(ひ)かずは、「下位」は、部下として上役に仕える立場、そういう立場にあるときは、「上を援(ひ)かず」、上役に取り入って、その引きでことさら出世を求めないということです。
見ておりますと、「上を援(ひ)く」タイプというのは、現代の組織にもたくさんいます。実力もないのに、ゴマスリばかりしておりますと、どうしてもまわりの反感を買います。こうなりますと、もう信頼どころではありませんし、和を乱す元となります。しかしこの問題は、部下の側よりも、むしろそれを許している上役のほうに、より大きな責任があるのです。
己を正しくして人に求めざれば、則(すなわ)ち怨(うら)みなしは、これは説明するまでもないかと思うのですが、要するに、自分の姿勢を正し、なにごとが起ころうと自分の責任で処理し、人の所為にしないということです。
このような在り方を心がければ、「怨みなし」、人から怨まれるようなこともなくなるというのです。
チームで仕事をするのが会社でありますが、チームは個人の集まり、一人一人が正しい精神を持ち、一人は全てのために、全ては一人のためにというリーダー観、心得の重要性を三日間で気づいていただければと考えています。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。               合掌
 私たちは東日本大震災の復興を応援致します。