花弄ずれば

おはようございます。

キンモクセイの香りがどこからとなく漂ってきて気持ちが穏やかになります。肌寒さを感じながも爽やかな秋だからこそ感じる香りかも知れません。今朝は雨が落ちていますがそんな中でも香りが漂ってきます。
「にんげん学」の各講座にご出席の皆さんもそれぞれの香りがあり、各地で楽しませていただいております。
「花弄ずれば」。
水月在手(水を掬すれば月手に在り)、弄花香満衣(花を弄ずれば香衣に満つ)。
これは「于良史(うりょうし)」という詩人が書いた「春山夜月」という詩の中の二句です。
「朱に交われば赤くなる」という言葉を書きますと、上の句は何を言いたいのかが分かるかも知れません。人間というものはその交わる友達や環境、或いは玩弄する物によっていつのまにか影響され、その品性が高尚にもなれば下品にもなるのです。
だから、つとめて清浄で上品なものに親近し、不浄で下品なものから遠ざかるように心すべきであるのです。上の句はこのような意味を美しく表現したのです。水を両手に掬えば、高く天空に輝く月が期せずしてわが手中にあり、花を手折ればその芳香がいつのまにかわが衣にしみこむように、何事もひたすら精進努力して退転することがなければ、その妙所は自然にいつかわがものとなるのです。
このことは先日書きました「和合」と同じです。主客不二・物我一如で、見る主観と見られる客観とが二にして二ならず、我と物、心と境が一体になりきることなのです。「人生は主観で在る」のです、であるならば一体感を持って人様と共に人生を歩みたいと考えるのです。
各地で皆さんに触れることで精進努力することを一層強く思います。今夜は「にんげん学」一宮講座、明日は東京講座、愛知地区、東京地区の皆さん楽しみに出かけます。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を応援します。