素直に

おはようございます。

「正直者の頭に神宿る」という言葉があります。また「正直者は損をする」という言葉もあります。言葉には必ず反対語があります。よく「物は思いよう」とも言いますが私もそのように思います。しかし思いようだとわかってはいても、思うことが出来るかどうかが現実問題難しいことではあります。
では難しいから考えなくても良いのかと言いますと、それはやはり違います。やはり「思いを大切にすること」です。やはり「正直に生きる」ことが一番なのです。
「素直に生きる」。
素直に生きるのが一番清々しく生きることが出来ます。思いは「未だ成らず」だから思うのであって、身体に身について出来ているのであれば何も思う必要はないからです。
では素直に生きるということはどのような生き方なのでしょう。「自分に正直」に生きることです。「苦手は苦手、できないは出来ない」ことを確かにすることです。人がもし嘘をつくとすれば「苦手なこと、出来ないことで」です。そして痛いところを突かれたとき「思わず嘘をついてしまい反論してしまう」ことです。
出来ないことがあるからチャンスに出会えないのではなく、出来ないことをそのままにして偽り失敗をして自ら芽を摘んでいるのです。
論語、為政第2、17条に「子曰く、由(ゆう)、女(なんじ)に之(これ)を知ることを誨(おし)えん乎(か)。之を知るを之を知ると為(な)し、知らざるを知らずと為す。是(こ)れ知る也。」。
意は「孔子は、子路に向かってその名を呼び、由よ、なんじに物事を知るということを教えてやろう。自分の知っていることは、この事は知っておる事とし、知らない事は、この事はまだ知らない事であると、心にはっきり区別して認識するがよい。これが本当に知ることであり、それが又、更に知識を得ていく道である、と言った。」。
由は、孔子の門人、門弟子中、殊に勇を以て称されたが、ややもすると、自分のまだ知らない事まで分かっていることのように考えがちであった。そこでその性癖を矯(た)めようとしたのがこの言葉であります。しかしこのことは、独り子路のみに限らず、私たちの日常経験にもよくあることで、私たちとしても、自分の知っておる事と知らない事との区別の曖昧なために、思わぬ過ちを犯すことの多いのを反省しなければなりません。
正直が如何に大事かということです。聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥です。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を応援します。