廃れさせない

おはようございます。

「にんげん学」京都講座ご出席の皆さんありがとうございます。「大道廃れて仁義有り、国家混乱して忠臣有り」、そうですね、日本に限らず世界中が混乱している状態です。老子はこのように混乱しているからこそ外に仁義・忠臣を望んでしまうのだと言ったのです。平静な国作りをするためにも「にんげん学」を修め外に求める前に自らが率先して仁義、忠臣たらんことを志ましょう。
誰しもが人情を欲しがり、温かい世の中で在る事を願っているのにそれがならないのは私たちに行動が無いからだという自覚をしたいものですし、不平不満を言う前に仁義、忠臣を志す。
来月は本年最後となります、どうぞ万障繰り合わせて、忙中閑有り、ご出席の上一年を締めくくってください。
「廃れさせない」。
私たちは気づかなければいけません、何故この世が乱れるかを、それは「人間は己に欠如しているものを外に志向する。だから善を志向する人間の本性は悪である。」(荀子(じゆんし))。
荀子は外に求めることを多くするから乱れる、悪がはびこる原因を作るのだと言ったのです。求めるとは不平不満を言うということです。リーダー、大人、親が不平不満を言うことを大いに反省すべきです。「上濁れば、下濁る」、上流が濁っていれば下流の濁りは当然だというべきです。
仲良くしなければ争いが起き、働かなければ(人の為に)貧しくなり、奪い合う。このようなことは至極当然のことです。このようなことは何も理屈を付けて教えるまでもなく、静かに生活していれば何が必要で必要でないかを体験し体感できるはずです。
しかしいつからか賢しらになり教えることで人間は立派になると勘違いを起こすようになったのです。「(都合の良い人間を作ろうとした?)」。
毅然としてさえいれば人は仲良くし、我を張らず、争わないのです。そして無心に働けば又その子供達も周囲の人達も働くのです。
道が廃れたり、売り上げ売り上げと声高々と叫ばなければならないのは、全て外に求めている証でもあるのです。「先ず己に求める」ことから始めれば道も廃れず、売り上げも落ちないことを知るべきです。体験「五感」から学べば自ずと教わりたくなるのが人間の徳でもあるのです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を応援します。