百八の煩悩

おはようございます。

心華寺では毎日、愛宕寺では毎月24日に「護摩」を修しています。この23日に心華寺では「採燈大護摩法要」を厳修します。外で修する大きな護摩です。是非お参りの上ご利益をいただいてください。
愛宕寺では来月22日〜24日の三日間、断食断水にて「八千枚護摩供」を厳修します(三日間で八千本の祈願護摩木を焚きあげること)。こちらも是非添え護摩祈願の上お参りください。
煩悩を滅し、福を得る最高の法とされるのが「護摩法」。皆様には一本の添え護摩祈願でも成就しますとお話しています。先日百八本の添え護摩祈願の意味を問われましたので書いてみます。
百八本の添え護摩祈願をすることがなぜ一番ご利益があるのか、それは「百八の煩悩を滅することができる」(アンラッキーなことがラッキーになる)からです。それ故にあらゆる災厄から逃れ「災厄を転じて福と為す」のです。
「百八の煩悩」。
百八といえば除夜の鐘の数を思い起こされる方が多いのではないでしょうか。「百八の煩悩」とは、「人間の迷いのもととなる欲望のすべてのこと」です。
人間の感覚をつかさどる「眼・耳・鼻・舌・身・意」の六根に、「色・声・香・味・触・法」の「六塵の刺激」があると、それぞれ「好・悪・平の三種(好き、嫌い、どちらでもない)」、あわせて「十八の煩悩が生じる」のです。これが「浄・染の二種(きれい、きたない)」にわかれて三六種に、さらに、「過去・現在・未来の三つに配されて」合計百八種とされるのです。
人間とは無意識にいろいろな差別心を生じさせ、これを煩悩とするのです。ですから事が上手く行く行かないということが何故か判らない場合があるのです。好きだからこそ失敗する、嫌いでも成功する等々人知を越えた事象が現実に起こるのです。敵の敵は味方、マイナスのマイナスはプラス等々。
それらを真理の法に適った護摩の炎で滅すことで福をもたらすようにするのが護摩法なのです。故に古来から百八本の添え護摩祈願が大きな力を発揮するといわれており、現実にその効験は大であるのです。努力しているのに報われない、正しいことをしているのに成果が出ない等々と考えておられる方は是非毎日の添え護摩祈願を21日間行ってみてください、驚くような結果が出ます。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を応援します。