精進

おはようございます。

何かをやれば必ず理に合った結果が出るかといえばそうではない、10個の種を蒔いたからといって10個の芽が出るかといえば否であろう。事はこのように「不合理なもの」でもあるのです。
理屈を学び、知識を得たとしてもそれが合理的に事が進むかといえばそうではないことも知らねばならないのが現実です。ここに心身の錬磨、修養、情理の大事が見えてくるのです。
「精進」。
精進という言葉、教えを皆様はどのように解釈し受けとめておりますか?いかがでしょう。
一つのことをコツコツとやる、その通りです。一つのことを意識して取り組むことです。また「困窮したとき、行き詰まったとき」に行うのが本来の精進の意味であるのです。
「万事休す」となり万策尽きたときにこそ精進することを精進というのです。不合理が見えて来たときに精進できるか否かが人生を左右するのです。理屈で合うことばかりではない、己の理屈ばかりでは通らない、事が成らないことを体感したときにこそ継続する、学び続ける、錬磨するという精進が大事なのです。
精進とは六波羅蜜の修行の第四に出てくるものです。第一は布施、第二は持戒、第三は忍辱そして第四が精進となり、第五が禅定、第六が般若波羅蜜となるのです。
我を捨てる布施、理法を守る持戒、事に対する忍辱、辛抱が出来てこそ、そしていろいろな試練が見えてきたときこそ第四の精進をしなければ何も得ることは出来ないのです、精進が出来てこそ禅定という不動心が確立し、何ごとからでも般若の知恵(情報、情理)と為すこと可能となり、不合理から合理の世界が生まれ事が達成するのです。
人と自分の知識が違うことを頭の先で理解していても実際に事がならず障害と感じ、不満を持ったり、不平としたりして不合理を認識できず、今までの積みあげてきた物を捨てるという愚行に走ってはなりません。精進することから人間性を高めることが出来るか否かの分かれ目なのです。
何か困窮したときこそ精進であることをお忘れ無く、それでこそ己自身の人生の成功という扉を開くことが出来ます。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
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