資質

おはようございます。

「にんげん学」京都本年最終講座ご出席ありがとうございます。一年予定を確かに出来ることは至難の業です。そのような中で予定を立て己を磨けばこそ進化繁栄できるのが道理です。
人生は自分の都合では行かないからこそ予定を確かにする精進努力(反復)が肝要です。このことが出来ておりませんと自己確立が為されず、流されてしまうです。流されて行くだけであればいいのですが、翻弄される人生と化することに気づかねばなりません。
「資質」。
私たちには資質があります。どんな資質でしょう。御仏は「信・精進・念・定・慧」の五つの資質が備わっていると教えています。この五つを「五力」といっています。「力」だというのです。ですから資質である力のあることを「自覚すれば」、この力がものを言うのです。
力を発揮できないのはいつも書いていますように「他と比べてしまうから」です。人生は「己を高めること」です。向上心を忘れなければ「あなたを人様は生かしてくださる」のです。
信とは「信念」=正しいと考える自分の考えです。ですから真理を知り、真理を信念とすべきなのです。誤ったことを知るべきではなく、又勝手な解釈もしないこと、でなければ悪が信念となり破壊者と成るからです。
精進とは「反復」=誰でも日常の中で繰り返すことで成長しているのです。故に正しいことを繰り返すことでなければ誤ったことが身についてしまうのです。
念とは「思念」=正しい思いを心に思い、他のことに心を奪われないことです。自分の心を奪われてしまっては自分ではなくなるのです。
定とは「禅定」=心を正しいところに止めておくこと。「だるま」さんのように周囲の世界に心が動いたとしても必ず本に戻り惑わされないこと。帰る所がなければ彷徨う人生と化すのです。
慧とは「智慧」=道理を知ることで、損得、浄・不浄を知り、左右されず時に順い適切な言行で安定した人生と化することが出来るのです。
この五力は資質ですから、目覚めれば良いだけです。それには「一筋の道を歩み」己を磨くことを確かにすることです。他者と比較して自分には力がないなどと歎かないことです。歎いている暇があったら五力に目覚めて己の人生を歩むことです。
一歩進めることが出来なければ修行に来てください。迷いの人生を繰り返すのか、進化の人生を繰り返すのか?、繰り返すのが人間で在ることをお忘れ無く。
何故修行が効果があるのか、「依心より依所」だからです。意味は「大切な心を大切にするには心を磨く所、場所がなければ磨かれない」という意味です。
どこでも修練はできるよ、などと嘯(うそぶ)いている人が天下を取った試しはないのです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を応援します。