食への感謝

おはようございます。

「八千枚護摩供」沢山の「添え護摩祈願」、また初日から満行まで五座、お参り、お手伝いをいただきありがとうございます。必ずや皆様の心願が叶うことでありましょう。そのお力が又多くの人の為になることでありましょう。ますますのご信心をいただき、そのお力を社会に役立ててください。それでこそ御仏の意に叶います。御仏に守られています、どうぞ安心してお仕事にお励みください。
終わりますといつも感じることです満開の花が散った後の姿は美しさと寂しさが一際思われますように、八千本の護摩木が燃えさかる炎の勢いは消えてからこそその熱さが蘇ってきます。皆様が帰られた後の静寂、そして祈りの情熱のすさまじさを感謝しています。
一人静かに在るときこそ大勢を思うのです。今朝の祈りも静かな中で皆さんの熱い情熱を感じ祈ります。この現実の中で確かに行動することこそが大事だということを改めて感じた一つです。
「食への感謝」。
私たちの生命は食があってこそです、断食断水の行をして一年に一度感謝を忘れている愚かさを知るのです。しかし愚かであることを知ることの喜びも同時に味わっています。そして感謝への言葉を改めて味わいました。
食事の前にお唱えします「食事五観の偈」を書きます。どうぞ皆様方の家庭の食堂にお貼りになり、自然な形でお唱えください。何かを感じ行動が変わるはずです。(ゆっくりと心落ちつけてお唱えすることが大事です。何度もお唱えしていく中にその意味のありがたさが湧き出てきます。すべてに感謝の思いが湧いてきます。)。
食事五観の偈
一には功の多少を計り彼の来所を量る。
二には己が徳行の全欠をはかって供に応ず。
三には心を防ぎ過貪等を離るるを宗とす。
四には正に良薬をこととするは形枯を療ぜんが為なり。
五には道業を成ぜんが為に正に此の食を受くべし。
意は、
一つには、この食事を育てた大地の恵みをおもんばかり、そのご縁を思って感謝します。
二つには、私は食事を受けるに足る徳分があるだろうか、おしはかって供養を受けます。
三つには、執着心を防止し、欲から起こる罪を離れるのは、貪・瞋・癡の<三毒>を離れることが根本的に必要です。
四つには、まさに食事という良き薬をいただくことは、体の枯渇を治療するためです。
五つには、真実の道を達成するために、いま [祈りと誓いを新たにして] この食事をいただきます。
これ以上に約しますとかえって煩雑になりすます。上の言葉から何を言っているのかを家族で話し合うこともいいのではないでしょうか。もう少し詳しくとお考えの方はご質問ください、しばらくはお唱えすることを専心にして下さることが嬉しいことです。
すべての悩みは「飢えから、不足感から」生じます。貪る心を無くせば過ちを無くします。飢えることをしないためにも、食事五観の偈を味わい、行動を正し、己を戒めましょう。
明日は「にんげん学」小倉講座、本年最終講座です。一年の納めにどうぞご参加ください。心の中で区切りが付けられるようになれば、ある意味で大人になれて存在感が出ます。いつまでも踏ん切りがつかない、つけられないのは「心学の不足」です。会場でお待ちしております。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を応援します。