人生に恋する

おはようございます。

早いですね新年も十日、一区切りですので元旦に立てた計画の進捗をふり返ってみてください。私はいつの頃か忘れましたが「人生に恋をしている」感じになっています。ですから日々楽しくイキイキと敏速に主体性を持って行動しています。今年は「原点に還る。初心に返る」一年の計を立てました。
好きな人と会いたいとなれば、会いに行くために何でも速やかに片づけて出かけるはずです。それと同じように道(私の場合は仏道)を歩んでいますと素晴らしい人と出会うことを知りましたので何ごとも確かにして速やかに行うのです。出会えば「分かち合う喜び、一対(いっつい)となる喜びを体感、体得した」からです。
「人生に恋する」。
皆さんも恋をした経験がおありになるでしょう、きっと。今、恋をしているという方もおられるに違いありません。何も恋は男女の仲に限ったことではありません。無我夢中になることは男女の仲ばかりではないからです。お仕事に、研究にもあります。このことは皆さんもご承知のはずです。
何で楽しいと人は思うのでしょう。それは「二つの物が一つになるから、人と分かち合えるから」です。男女は一体ではありませんが、好き合ったり、好ましく思ったりして交わりますと「一体感となり、この上もない歓びに変わる」のです。精神的であればあるほどその喜びは大きいのです。二でありながら一、陰陽は「一対(いっつい)」なのです。相対するものが和合することで何ごとも成就されます。意気投合して肝胆相照らす仲となり、一体感を感じ義兄弟の契りを結ぶ方もあります。
しかし人生には喜びばかりではなく、悲しみも怒りもあります、これらは皆共にという思いが強いからこそ生じるものだと思っています。だからこそ悲しみや怒りの起きないようにしたいと思うのです。
人が人を好きになることで、悲しみや怒りを無くすにはどう在るべきかを私に教え気づかせて下されたのが比叡山開祖の伝教大師様です。
比叡山を開かれた伝教大師様はその心を「忘己利他(もうこりた)。己を忘れて他を利する」と表現したのです。己を忘れて目の前の人に尽くす、一体感と為す、このことの喜びを実践なされたのです。
だからこそ法然上人、親鸞聖人、栄西禅師、道元禅師、日蓮上人、一遍上人等々各宗派の偉大な高祖方が伝教大師様に一体感を感じ、親しみ惚れ込んで比叡山で修行為されたのです。このことは紛れもない事実です。
私はこのことを知り人生に恋をして多くの皆様とのご縁をいただいているのです。恋をすれば「尽くすのです」。尽くすことに打算もなく、矛盾もなく何にでも懸命になれるのです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を応援します。