知ったかぶりをしない

おはようございます。

私たちがいろいろな面で成長できてきたことはやはり両親、兄弟、先生、友人等々のお蔭です。幼い頃から仕事に就くようになるまでは多くの方に指導していただきました。
指導いただいたお蔭で迷うこともなく、いろいろな知識技術を習得できたのです。この体験を通し私たちは能力が内在されていることに気づくのです。そして得る喜び、知る喜びにも目覚めます。
しかし又同時にチェックされたり指示されることを嫌がる自分も知ります。この矛盾を知り、更に進化を目指すことです。
出来なかったりしたときは、教えてくれなかった相手に不平不満を感じる。少し出来ているときはチェックを嫌がる。人間はいつしか教えて貰ったことを忘れ、一人で一人前になったように錯覚をしてしまう人もいます。そして知ったかぶりをして失敗をする愚を犯すのです。
「知ったかぶりをしない」。
老子に「知りて知らずとするは上(じよう)なり」(71章)とあります。もう少し引用しますと「知りて知らずとするは上なり。知らずして知れりとするは病(へい)なり」。
意は「知っていても知ったかぶりをしない。これが望ましいあり方だ。知りもしないのに知ったかぶりをする。これは重大な欠点だ」。というのです。たしかに知りもしないのに知ったかぶりをするようでは、話になりません。これは問題外です。
問題は、知ったあと、どうするかです。感謝を忘れてしまいますと。そんなことは百も承知しているとばかり、したり顔をしてしまう。このようであっては「周囲の反感を買う」ことになってしまうのです。
上役との関係の例を取ってみますと。「あの件はどうなっている」と聞かれたら、必要最小限度のことは答えなければいけませんが、「聞かれもしないのにも関わらず、まくしたてたりするのは?」であり、最悪の事態を招く危険性があります。
教えてもらったこと、育てていただいたことを失念して感謝を忘れてしまいますと、上のような欠点を自ら作るようになるのです。先日も書いていますが知って謙下するようでちょうどいいのです。聞かれたらしっかり話せばいいのです。今日のような時代は特に「口は災いの元」であることを確かにすべきです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。