外患なきは亡ぶ

おはようございます。

私たちが才能を伸ばすための必要な条件の一つが残念ですが「否定」にあることは間違いがありません。否定されることは誰しも嫌がることであり、腹立たしいことはありません。しかしこの否定がなければ又進化がないのも事実なのです。
寒があればこそ暖を考え、暑があったから冷をも考える、相反すること、反対がなければ「新たな芽は出ない」のが事実でもあるのです。
言葉を換えれば安定は不安定を導き、不安定は安定をもたらすのです。不安定な生活は嫌なことですが、安定していたとき準備を怠ったからこそ不安定を招いたということも否定できないのです。
「外患なきは亡ぶ」。
孟子(もうし)」に有名な「敵国外患なき者は、国恒に亡ぶ」という言葉があります。一見矛盾するようですが、これを「競争なき独占は恒に滅ぶ」と読みますと、ちょっと味わいが違うのではないでしょうか。
よく攻めることと守ることはどちらが難しいか、ということです。それはどちらも難しいことで楽なことはありません。とはいってもやはり攻めることは問題がはっきりしていますので対策は取りやすいのが事実です。
安定して守りに入りますと知らず知らずのうちに必ず「寛怠(かんたい)を欲す」こととなり、「気が緩んで楽をしたい」と思うものです。こうなりますと「直言がうるさくなり」「注意をうるさがる」ようになるのです。「人の意見に耳を貸さなくなる」のです。
聖人の「安きに居りて危うきを思う」理由はここにあります。しかし私たちは凡人です。ついつい楽をしてしまい、目の前に破滅という現実が来ても己を反省すると言うこともできない人が多いのです。
安定していますと「当たり障りのない会議となり」内部対立が起きないように考えてしまったとき倒産が秒読み段階に入るのです。又「向上して欲しいとの訓話も小言に聞こえ」るようになれば同じ事が言えます。
表面だけは上手く行っているように装うようになれば、出社したら会社は倒産していたと言うことになりかねないのです。
そこで上の言葉です。今日多くの企業も外患が現実です。外圧で倒れるのは、実は当たり障りのない仕事をし、問題意識を持たなかった結果でもあるのです。
夜が明ければ日が沈むのです。花咲けば散るのが道理です。常に準備をしていなければならないのです。このように見ますと、外患があることに感謝して余りあるのです。それは怠る心を戒めてくれるからです。自ら目標という敵国を作り、ライバルという競う相手を作り、言葉を換えればそれらは目標と出来る、競うほど素晴らしい人がいるという「お手本」です。
周囲は素晴らしい企業や人様が沢山です。それらをお手本に出来ないでいる自分が恥じる気持ちで日々精進すべきだと私は過ごしているのです。
明日は愛宕寺「月例・幸福護摩祈願祭」です。御前10時からです。天地自然に約束する日。ご一緒に祈りましょう。誠心誠意仕事をしていればこそ祈りを込められるのです。それは家族、仲間、仕事先に皆様方に感謝を厚くするからでもあるのです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。