十思

おはようございます。

月末には毎回書いていますが、早いですね一ヶ月は、特に今月は「逃げる月の2月」、最終週、そして今日を入れて三日。昨日の日曜日はしっかり反省し残り三日のあり方を考えたことでしょう。リーダーはどう在るべきなのでしょう。この「どう在るべきか」を考えるのもリーダーの資質でもあります。どう在るべきかを思えといっても「思う基準がなければ思えないのが道理」でもあるのです。
「十思」。
この十思は「貞観政要(じようがんせいよう)」という古典に書かれてあるものです。徳川家康が愛読し学んだ書として名高くいつかは「にんげん学」でご一緒に学びたいと考えています。この十の思いをすることで「部下を統御する」というのです。
貞観政要で太宗(たいそう)の側近、魏徴〔ぎちょう〕が挙げた十の「心構え、戒め」です。
1、欲しいとなると、前後の見境もなくやみくもに欲しがるようなことをせず、自戒することを思え。
2、アイディアや企画の事業化も、部下のことを忘れてまで夢中で突っ走らず、何度か立ち止まって組織の安泰を思え。
3、危険の多い賭や高望みをしそうなときは、自分の位置を思い、謙虚に自制することを思え。
4、やみくもに事業の拡大や自分を高みに登らせたいという願望が起きたときは、自分を低い位置に置けば、そこにあらゆる人のチエや人望も流れ込み、おのずから充実してくることを思え。
5、遊びに溺れそうになったら、限度をわきまえることを思え。
6、軽率に始めてすぐ飽きてしまいそうになったり、怠け心が出そうだと思ったら、始める時は慎重に、そして終りも慎むことを思え。
7、おだてにのらず、虚心に部下の言葉を聴くことを思え。
8、中傷や告げ口を嫌い、自らそれらを禁じ、一掃することを思え。
9、恩恵を与えるときは、喜びのあまり過大な恩恵を与えぬように思え。
10、罰を加えるときは、怒りのあまり過大な罰にならないように思え。
いかがですか、全く当たり前のことばかりです。当たり前だからこそ思いを忘れ自らを失ってしまうこととなるのです。この一見平凡なことが唐という国を安泰に導いた太宗という唐の二代皇帝が守成のため大事にした「思い」です。この十思の凄いところは部下が太宗に示したことにあるのです。上下の意思統一があらゆる角度の立場で組織を守り、企画を生み、推進力ともなるのです。
今夜は「にんげん学」小倉講座。「心学」を学び慢心しないようにしましょう。会場でお待ちしております。
M&Uスクールご参加の皆さんありがとうございます。しっかりと自制してお仕事にお励みくださいお体を大切に。来月のご参加をお待ちしております。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。