長所が

おはようございます。

昨日は午前中は雨、午後からは好天、ハッキリと半日で分かれた天候でした、月末に何かの啓示ではなかったのかと考えています。そのうちに、これだったのかということがあるのかも知れません。3月、春弥生です。芽吹くとき、皆さんがこれまでに播き育てた物が出てくる季節です。今月もよろしくご愛読ください。
今夜は「にんげん学」一宮講座です、時折書いておりますが何故「心学」が大事なのでしょう。それは確かに「自らをコントロール」するためです。喜怒哀楽が人生、時に確かなコントロールの有無で以後の人生が変わるのです。
「長所がわざわいする」。
墨子(ぼくし)が「人はその長ずる所に死せざるは寡(すくな)し」ということを言っています。意は「人間は、その長所がわざわいして、かえって死を早めることが多い」のだと、死を「失敗」と捉えてもいいでしょう。
又このようにも例えています「ここに錐(きり)が五本あるとする。まっ先に折れるのは、いちばん鋭利な錐である。刀が五本あるとすれば、まっ先に摩滅してしまうのは、いちばん切れ味のよい刀である。またいちばん先に汲み尽くされてしまうのは、うまい井戸の水であり、いちばん先に切りたおされてしまうのは、高いまっすぐな木である」とも。
人間もそれと同じ事だというのです。勇気ある者はその勇気故に、能力のある者はその能力のゆえに、かえって身を滅ぼしてしまうのだという。また有能でなくても、自惚れが大きい人や、自慢多い人も同じ事が言えます。自惚れたり、自慢していることで失敗し、過ちを起こすのです。
墨子は、こう語ったあとで、「有能な人物が、その地位を守りとおすことはむずかしい」と嘆いているのです。
能力に恵まれているからといって自惚れてはいけない、有頂天になっていてはいけないという戒めです。往々にして有能な人の周りの人は頼りすぎてしまい、思考することを忘れ、一旦風向きが変わってしまいますと、どうしようもなくなり多くの人を不幸に導いてしまうということにも成りかねないのです。ワンマン経営の末路です。
大企業が倒産するのは皆このような一因があるのかもしれません。上に立つ前は「そんなことはないよ」と言っておられますが、常に私たちは未体験の世界で仕事をし、生活をしていることを忘れないことです。
だからこそ反省する「無心となる原理原則、基軸を持つことが大事」なのです。人の多くが得意なものを欲しがり、上に立つことを望み破滅しているのが事実だからです。今夜は「にんげん学」一宮講座です。会場でお待ちしております。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。