彼岸

おはようございます。

昨日羽田を発つときには雨、西に下がるにつれ雨があがり北九州空港は晴れ、外に出ますと思わずコートを脱いでしまうくらい春の陽気。
暑さ寒さも彼岸まで、今日18日は春のお彼岸の入り、少し冷たいようですが愛宕寺では「彼岸会法要」を午前10時から修します。どうぞお参りの上ご先祖様へご一緒に香華を手向けましょう。
「彼岸」。
お彼岸の説はいろいろとありますが、私が長年多くの皆様のご相談を受け、ご祈願を承ったり、ご先祖供養をさせていただき強く思ったことを書いてみます。
この世は「生滅の相」の繰り返し。生あれば滅この理(ことわり)は不変のもの。親があるから私たちが存在する。そして又さらに子に伝わる。このことは永遠不滅のことです。「正しい生、正しい滅」この「命脈」の継続、繰り返しに滞りがありますと「脈が絶え」繁栄はないのです。
親に感謝出来ない、身近な人に感謝できないような家庭(会社・個人)の繁栄もあり得ないのです。家庭(会社)の中がぐらぐらしているようであっては何を積みあげようとしても無理な話であり、道理に悖(もと)っている反しているのです。
大木になるには「時間を要する」のです。大木の年輪は一年一年の積み重ねです。長い年月の中には風雨にさらされ、寒暑にさらされ、様々な試練があるのです。そのような時を経て大木となっていくのです。
人生(家庭・会社)にも長い年月の中にはいろいろの波風もあるでしょうし、外からの波風も当然吹き付けるのです。しかし時に互いの力を合わせる、感謝し合ってこそどのような困難にでも乗り越える術が在るのです。
また困難に出遭えばこそ一致団結すべきなのです。困難なときに一致団結せず責任を押し付け合いするような家庭(会社)は滅び去るしかないのです。繁栄にのみ群がるのは蜜をなめに来る蟻のようなものなのです。
暑さ寒さも彼岸まで、この言葉は季節のことを言っているようですが、実は「心を言っている、心の在り方を言っている」のです。暑い寒い(困難)という厳しい時節に出会ったときにこそ一致協力することに目覚めなさい、そうすれば「迷いの彼岸から、悟りの此岸」に行くのですよ、と言っているのです。
こちらの岸があってあちらの岸があるのではなく、事が起きたとき「自分の言っていることが正しい、相手が悪い」というふうに「彼此(あれこれ)」を分けて考えるから迷うのだぞ、と教えているのです。
ご先祖様は言葉を持ちません、そのご先祖様の言葉を待つことなく感謝する姿をお子様やお孫様に示すことで、知らず知らずのうちに子は親のやることをやるようになるのです。
「言ったことはしないがやったことはする」のです。子孫繁栄の要が理屈を超えた先祖供養にあるのです。理屈で愛情が育まれるのではありません。「思いやりの行動、愛ある行動が愛情を育む」のです。その「大事の行動が先祖供養」です。今日はご一緒にお祈り致しましょう。
心華寺の「彼岸会法要」は明後日20日のお中日、午前10時からです。心華寺にもどうぞお参りください。愛宕寺も心華寺の法要も有り難いことに家族でお参りできるように休日です、またお子様も春休みに入っていますのでお揃いでおまいりください。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。