六波羅蜜の行

おはようございます。

心華寺「春季・彼岸会法要」おまいりありがとうございます。皆様とのお念仏、ありがたいですね、何重にもなってこだまする心地よさ、一人でお唱えするお念仏では味わえない法悦です。昨日のお天気のような爽やかな一日でした。
お彼岸は一週間あります。私たちの世界は七日を一区切りとしています。日を切って物事を為すのです。それでダメならまた七日という具合です。表現を変えれば階段を一段ずつ確実に昇るのです。彼岸はご先祖様へ供養を行うことですが。お中日を挟んだ前後六日間「六波羅蜜(ろくはらみつ)を修行する」のが彼岸の本意でもあるのです。
六波羅蜜の修行」。
何よりも体現し行動することが人生です。彼岸の一週間お中日を挟んで前後三日間ずつ六波羅蜜を一日ずつ修行します。無心に行うことも大切です、そこから体得するのです。そして時には意識して「的を絞って(期間内)」実行することも大事なのが人生です。
一日目は布施行(ふせぎょう)、 財を与え、真理を教え、安心を与えること(ご先祖に供養する姿を示し子孫に伝え周囲へ敷衍していく)。
二日目は持戒行(じかいぎょう)、戒律を守り、つねに自己を反省する(ご先祖につかえることが持戒)。
三日目は忍辱行(にんにくぎょう)、苦しみを耐え忍ぶこと(躊躇せずに行動できたか)。
四日目は精進行(しょうじんぎょう)、修行に努め、努力すること(全神経を集中することができたか)。
五日目は禅定行(ぜんじょうぎょう)、心を安定統一させること(ご先祖に仕えることに心を一つにしたか)。
六日目は智恵行(ちえぎょう)、真実の知恵をひらきあらわすこと(全ての事柄がご先祖様に仕えることに帰結したか、その上で社会生活の中でも多くの人に仕えるように推し広める)。
先人はこのように時折意識し日を切って事を行うことで己れを見失うことなく、ステップアップにつながるものだと教えたのです。このことは予定、時間を確かにして一日、一日を大切に仕事をするということにも活かすことができるのです。
とにもかくにも目的を確かにして行動してこそ人生に悦びがもたらされることは間違いがありません。行動してこそ人生に輝きが増すのです。これら六波羅蜜は人生の基本、基軸です。なぜかといいますと全て「人の為」という精神が根柢にあるのです。
人生も事業も為す術を無くして茫然自失となり滅びていくのです。六波羅蜜を根柢に生活をしていれば為すべき事が無くなるということはあり得ないのです。先人の慈愛が春秋二度の修行という形態となり自戒を促しているのです。ありがたいことです。繰り返すことに惰性となってはならず、原理を繰り返すことでのみ成長はあります。深い先人の愛を思うべきでしょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。