虚心

おはようございます。

うぐいすの声が聞こえるようになりました。何でうぐいすの声は心地よく響いてくるのでしょう、やはり厳しい寒さが終わり春を告げてくれるからでしょうか。季節は私たちに誠意を以て確実に移り変わり恩恵を与えてくださいます。自然と共に活動する動植物達に見習わなければいけないと思うのは私一人ではないでしょう。
自分の意識だけが正しいと思ってしまうのが人間の欠点でもあります。現実の世界を否定してしまったのではチャンスを逃す時があります。
「虚心に見る」。
常識と考えている見解は自分の見解であって、共通した見解とは違ったものです。しかし自分の認識したことが共通のものだと考えたり、正しいことだと思っているのが私たちでもあります。
ここで問題なのは私たちの認識や価値判断は事象の外形に欺かれやすいという事実です。私たちはしばしば愚かに見えるものを愚かであるときめてしまい、醜く見えるものを醜いと思いこんでしまうのです。
このような思い込みからせっかくの人材を生かせなくなるという愚を犯すことにもなる危険性が大であることに気づくべきです。
孔子も「吾れ言を以て人を取(えら)んで之を宰予(さいよ)に失えり。貌(かたち)を以て人を取んで之を子羽(しう)に失えり」と反省しています。言葉巧みな弟子の宰予を選んで事を任せたら過ちを犯した。容貌のよい子羽を選んで任せたらこれまた過った、ということです。
孔子もこれ以降は虚心坦懐に弟子を見て、言葉や容貌だけ見て判断せず言行一致を見たということです。
価値基準とは難しいことですが一つ出来たから他のこともとできるであろうと安易に考えず、人に委ねる意識を少なくし自ずから行動するという覚悟を旺盛にすればこのような人を見る過ちを少なくできるのです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。