道に則る

おはようございます。

宇治も「桜祭り」が行われ昨日は宇治川の河畔は大賑わい、自然の力はものすごいですね〜、わんさか人が押し寄せる。自然とはいいましても人が桜の美しさに感動して植えたことも凄いことです。美しさを知ることはやはり大事です。人寄せの秘訣かもしれません。心華寺の美しさは?はてさて何かな?やはり寺号が示す「心の華」です。
今日は約90名の新人の皆さんが入山します。自然の力の偉大さ心の華の偉大さをお話しさせていただきます。
「道に則る」。
誰も争いを好む人はいません。なのに私たちは好き嫌いをしたり、争ったりしてしまう、それは我(が)がそれをしていることに気づくことで解決します。我はだれしもあります、己を主張することは別に悪いことではありません。しかしそれで争いになったり、気まずい思いをしたりすることは避けるべきです。
「道は爾(ちか)きに在り、而(しかる)にこれを遠きに求む」。これは孟子にある言葉です。「道」とは、私たちが志を持ち「ふみ行うべき道」です。この道を歩めば「己を活かし人を活かす道と為す」のです。
道とは何も高遠なところにあるのではありません、「日常の身近なところにある」のです。ところが人は、それを忘れて高遠(知識の有無や地位の有無云々)なところに求めようとしているのだと孟子は説いているのです。
「爾きに在り」とは、どういうことか、孟子は、こう語っています。「人々その親(しん)を親(しん)とし、その長(ちよう)を長(ちよう)とせば、天下平らかなり」と。
親を愛し、目上の者を敬いさえすれば、それで天下は太平になるというのです。いささか楽観過ぎる気がしないではありませんが、たしかにこの二つは社会生活の基本であります。このことを踏み行うだけで自分の置かれている世界の空気はずいぶんと違ってくるはずです。
日々楽しく安心し志に真っ直ぐに歩むにはやはり安定した環境がなければなりません、そのためには先ず己の置かれている立場の安定を図る道を歩むことです。それが人様の立場を確かに尊重することに在るのです。
身近な人に知らず識らず甘え疎かにしてしまいがちとなるのが私たちでもあります。周囲の身近な皆さんに感謝し敬することを道としましょう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。