雨ならずして

おはようございます。

「にんげん学」東京講座ご出席の皆さんありがとうございます。今日はあいにくの雨、「にんげん学」東京講座ご出席有志の皆さんと楽しみにしていました「お花見」。雨の中に咲きます絢爛豪華な桜の風情はまた一興、楽しみにしています。
花の美しさは変わりません、自身の心の有り様や、周囲の景色によって違って見えてしまうのです、はてさて私の目にはどのように見えるのでしょうか楽しみです。
昨日は名古屋から東京へ、車窓から眺めます山々や線路沿いも桜の飛び去る様が花吹雪が舞うような美しさ、富士のお山も春霞の中に悠然とした姿。富士はどのように周囲が変わろうとも一段と勇壮、私もそう在らねばと心中に改めて決意をし上京。
「雨ならずして」。
雨や強い風が吹きますと私たち人間は桜の花の散るのを惜しみ、あぁ「せっかくの花が」と雨の無情を嘆いてしまいます。それが人情というものです。桜の花の散るのは雨が降らずとも決まったことです。
しかし私たちは決まったことにでさえも「哀れみの心を表す」のです。日本人独特の情愛であり情緒です。だからこそ美しい人情が育まれるのではないでしょうか。このような心は失いたくありません。
散るべくして散り、死すべくして死ぬ、これが道理であることは間違いのないことです。理屈、道理が当たり前だからと言って情を無くしては人としての「情愛が欠けてしまいます」そして人間関係に潤いを失ってしまいます。
人は理知的であればあるほど情愛の深い人間で在りたいと私は思っています。孔子は己を律するに理知的ではありましたが、人と親しむに於いては人以上に情愛の人だったのです。
理知的であったが故に因果の道理を知り、何故間違えたのか、失敗したのかを優しく説き導いたのです。誰も失敗をしたくて歩むわけではありませんし、仕事を進めているのでもありません。
リーダーたる私たちは愛情、慈悲の心に立ち、論理を学び己を戒め、情の経営を進めていくべきだと私は思っています。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。