忠言と甘言

おはようございます。

昨夕宇治は家がゆらぐような雷が突如鳴り出し暴風のような風と強い雨、びっくりしました、皆さんの所は如何でしたでしょうか、今日もお天気が不安定のようですので気を付けください。
今日から二泊三日新人の皆様の研修があります。この三日間で新入社員研修は一段落となります。新人の皆さんは入社されて半月が経ちましたがどのような心境になっておられるでしょうか。さまざまな思いが心には去来していることと思われます。その思いを確かにして自身の内に求め反省してください、それでこそこれからの長い人生を処するに於いて大事な気構え心構えとなるからです。
「忠言と甘言」。
菜根譚に「耳にはいつも聞きづらい忠言を聞き、心にはいつも思い通りにならないことがあったならば、それではじめて人間を徳に進ませ、行いを修めさせることのできる砥石のような役割を果たすものとなるだけである。
もし、言われる言葉がすべて快く耳に聞こえ、物事がすべて心に満足するようなら、そんなことではこの人生を自分で猛毒の中に投げ沈めてしまうようなものである。」。
また説苑(ぜいえん)には「良薬は口に苦けれども、病に利あり、忠言は耳に逆らえども行いに利あり。」と。
後漢書(ごかんしよ)に「疾風に勁草を知る」という言葉があり、意は「勁草とは強い草のことです。風のおだやかな日には、強い草も弱い草も区別がつかない。だが、ひとたび疾風が吹き荒れると、弱い草は地べたに這いつくばってしまうが、強い草は叩かれても叩かれても、頭を上げてまっすぐに立とうとする。疾風の吹き荒れる日にこそ、勁草の真価が発揮されるのだ」。
菜根譚にあるような言葉、説苑に教えているように、後漢書にあるような言葉を気構え、心構えとして己を高めて行くべきです。
平穏無事な日々には、強い人間も弱い人間も、見分けがつきませんが、困難や逆境に出会ったときに、はじめてその人間の真価が発揮されることを知らねばなりません。「人間(じんかん)、行路難(こうろかた)し」とも、人生には困難や逆境がつきものです。そこでくじけたのでは、なんにもなりません。そんなときこそ、頭を上げ、背筋をしゃんと伸ばして歩むべきです。疾風に耐える勁草に学び、耳に逆らう忠言を砥石とし、口に苦い物を良薬とするように己を高める気構え心構えを確かにすることです。
知識や技術を活かすも殺すも人間性であることを忘れないことです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。