最上の師

おはようございます。

「心学」が何故大事なのかといえば、私たち人間は情動するからです。故に天地自然の理を学び暮らしの中に生かすこと、祈りもまったく同じです。それでこそ人欲で過することを減らせます。一人が過てば多くの人を不幸へと誘うのであり、リーダーや家長で在ればなおのこと自覚し、真実の情動に目ざめなければならないのです。
「最上の師」。
「太上は天を師とし、其の次は人を師とし、其の次は経(けい)を師とす。」と言志録にある。
意は「最高級の人は天地自然の真理を師とし、第二級の人は優れた人物を師とし、第三級の人は書物を師とする。」。
天地の間に起こる事柄は、昼あり、夜あり、春夏秋冬ありで今も昔に変わることはありません、将来も不変。
自然界に陰陽、寒暖があるが如く、生物の社会にも、盛衰、生死がある。熱したものは冷え、上がったものは下がる。すべて自然の理である。
このように、天地間の動きは正しく動いて誤ることはない。こうした正確な自然の動きを師とすれば、失敗することもない。迷うこともない。
膨らんだものが破れるのも自然の理。バブル崩壊を教えていたものは天といえたろう。
天を師とした者は失敗を免れ、人や、書物を師とした者は破れている。ましてや己の力しか信じない者は何をか言わんやであろう。今日の政治家のお粗末さは目も当てられない。
古今東西を見ても、天を師とした者は栄え、背いた者は亡びている。
現代でも、時代、環境を天とすれば、環境の変化を無視することは自殺行為といえるだろう。天の利は地の利にしかず、地の利は人の和にしかず、という教えがあるが、人の和を以てしても、天地自然の理に背くことはできないのである。
客観的にリアルに、そして人情、慈悲を厚くするためにも天地自然の道理に沿うことが仁の道を歩むことになる。経営者は特にこの思いを強くすべきである。人間の上下の世界にがんじがらめにあって社員を不幸にしてはならないのです。
人の道は利を超えたところにあり、諂いやおもねりではないことを知れば、天に仕えるが如く尊敬心で頭を垂れ、仁の道とするのである。人を経を師とすることで阿りや自己満足の過ちを犯さないように天を師とすることをベースとして学ぶことが真の心学です。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。