雄を知る

おはようございます。

「にんげん学」大阪講座ご出席の皆さんありがとうございます。梅雨空の中お運びいただきありがたいことです。勉強為される方は自然の厳しさがあったとしてもやはり素直に受け入れ行動します。それが己を磨く第一歩かも知れません。
昨日学びました「強さ」、真の強さとは何たるものかが頭の先で感じ取れたのではないでしょうか。実践の中で先ず受け入れ人様と交われば多くの人と親しみ交わることができるのです。人様と親しくなりたいと考えながらなかなか上手く行かない原因は強さの概念を誤っているのです。真の強さは否定ではなく受け入れる、肯定にあったのです。
「雄を知る」。
私たちは男女問わず負けたくない、という意識を持っています。負けたくないという雄、真の強さに目ざめませんと百戦百敗となってしまいかねません、人生やる気だけではどうしようもない、ということはご存知のはずです。
ではどのようにすれば知識を生かし、人柄を生かし、人様や社会に対処すべきかということになります。どうしたらよいのでしょう、
老子は先ず「受け入れろ」と教えるのです。何を受け入れろというのかは、おわかりのはずです「相手を」受け入れることです。
己を確かにして相手を受け入れれば「天下の人が慕い集まってくる」というのです。その強さを老子は「雄」男性的な強さとして教え、その強さを発揮するには女性的な強さ「柔軟さ」に目ざめよと教えているのです。
私たちが男性的な剛強さの何たるかを十分わきまえた上で女性的な柔軟さをじっくりと持ち続けたならば、水の集まり注ぐ谷間のように世界中の人間が慕い集まってくるのだというのです。
私たちは知識であれ技術であれ何かを通して表現するのです。現実の行動で示さなければ説得力はありません。であることを知ったならば、人様を通して己の実力を発揮されるのだということは理解できるはずです。
人様のお力をお借りするため、生かさせていただくためにも真の強さに目ざめ先ず受け入れることを鍛錬する重要性にも気づくことが大事です。私たちの感性(生命維持装置)は耳障りの悪い言葉や音、感触の悪いもの、匂いの嫌なもの、味の好まないもの、目障りなものは受け入れないのです、感性は真実の善し悪しではなく、己の善し悪しを感じているのだと知ることです。
何もしないうちに会話で争ったり、仕事をして心身に辛さ(寒暑、軽重、匂い、仕事の内容)を感じる等々で行き詰まってしまうようでは何一つ先に進まないのです。
受け入れることは何事の基本。人間社会の中で己を生かすためにはこの現実を肯定する基本があってこそ知識も技術も発揮できるのだということを十分に理解すべきです。受け入れて精一杯やってダメであったとしてもその姿を見た人は否定はしません。精一杯やった姿に微笑ましさを感じる感性、人情が人間の本質でもあるからです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。