言葉

おはようございます。

1日の大法要そして2日の報恩登山、3日の「にんげん学」講座と行事が続き、今日から一泊二日、食料品メーカーではトップ企業のF社様の新入社員様配属前研修があります。毎年配属前に心華寺で気合いを入れ直しができるという好評をいただいています。
入社後直ぐの研修も「鉄は熱いうちに打て」という言葉が示すように大事です。入社数ヶ月を経ての研修も相当に効果があります。人生はどのような状況に遭ったとしても確かな対処をする「心の鍛錬は必要」なのです。
どんなに知識や技術があったとしても気が動転したのでは何もできないというよりも、対人関係の基本が自身の身の処し方だからです。
「言葉」。
私たちは言葉に勇気づけられたり、傷ついたりと、大切な言葉であることを知っていながら以外と大切に使わず、聞いていないのかもしれません。それは言葉で思考し心を表現し、行動しているのだという意識が足りないのかもしれません。
そして無意識のうちに人の言葉で傷つき、自分の言葉で傷つけてせっかくできた友達を失ってしまうということがあることは悲しいことです。
老子に「信言は美ならず、美言は信ならず」という言葉があります。意は「真実味のあることばは飾りけがない、飾りけのあることばは真実味がない」といった意味です。
これは老子の逆説的表現ですが、この内容はたしかにそのとおりではないでしょうか。ただし、実際問題として、信言と美言を聞き分けるのは、必ずしも容易ではないのです。
たとえば美言の代表的なものに、お世辞があります。歯の浮くようなお世辞とか見えすいたお世辞、これはもう誰にでもわかります。しかし、もっと巧妙なお世辞になると、ついその気になってしまうのが一般でしょう。
しかし、お世辞は実害が少ないので、まだよいのですが、お世辞とは言わないまでも新人の皆さんに力を付けて上げよう、励まして上げようとして、耳障りのよい言葉をかけて、甘い言葉を発し、勘違いされるケースです。
その後に注意をしたり、叱ったりしたとき、新人の方の中には、あのとき褒めてくれたのに、優しい言葉をかけてくれたのにと、落ち込んでしまう人もいるにちがいないでしょう。落ち込んでしまうより以上に人に不信感を持ってしまうことになることが恐いのです。
だからこそ老子の「美言は信ならず」のことばを胆に銘じておく必要もあるのです。褒められるのは良いとしても、浮かれない己を作るために「心学」の必要性も感じるべきです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。