選ぶ

おはようございます。

一昨日お昼から入山した少年少女は元気に過ごしています。以前学生時代心華寺で修行していた二人の弟子の子ども3人が入山し同期の誠澄が指導、感慨深いものがあります。
立秋を過ぎたとはいえ暑さは今が一番厳しいようです。そんな中子ども達の順応性は凄いものです。人間はもともとが順応性が高く、高いというよりも順応するようにできているのです。それがいつしか己の誤った価値観か、知らないこと、できないことを恥ずかしいと考えるようになり順応性を失ってしまう。
孔子も「知るを知ると為し、知らずを知らずと為せ、これ知るなり」と言っているように、知らないことを知らないと言えないことが過ちであり、知っていることを知らないということも同じように過ちなのです。知るを知るとし、知らずを知らずとしたとき始めて知ることの凄さに実感が湧き感動し感謝できるのです。
「選ぶ」。
私たちはメロン、ミカン一個、はたまたTシャツ一枚買うにしても当然のこととして選びます、選ぶことを何とも思わずに、悪ければ店の人に文句を言ったり、傷がついていたら捨てたり食べなかったり、これも当然のこととしてです。
では自身に対してはどのように考えているのでしょう。そうです、人もやはり選ばれたり、選んだりするのです、口には出さずともこれまた当然のこととして。
就職したり、仕事を選んだりしてそこで、選ばれたい、選んで欲しいと考えるとするならば、自分の身にキズがあったり、問題があったりしてはならないと考えるべきです。
選ばれなかったり、自分の期待通りに事が運ばなかったりしますと、上司に目がない、相手に心がないなどと上司を悪くいい、人を悪く言うのは大きな間違いなのです。
選ばれなかったとき、先ず自分をふり返ることが大切です。四書五経の一つ「大学」に「内に誠あれば必ず外にあらわる」とあります。「内容がしっかりしていれば必ず外にあらわれる」と言っているのです。
人は人を求めています、探しています。人と物とは比べられませんが、海の中に住んでいる魚を身の危険を冒してでも取りに行くのが人間です。内に誠を持ち自分を高めようとすれば必ず外にあらわれるのです。このことを確かにしてたゆまずに自身を高めるべきです。
大人になればなるほど素直になって学ぶことが大事です。大人になって世界を狭くして外の世界の在るのを無視しているようでは順応性を失うのです。
お昼から「少年少女親子塾」に参加の子ども達は下山します。三日間で何かを感じてくれたことでしょう。そのことが長じて自分の足で歩み出したとき触れた縁によって大きく成長することを信じます。
明晩は「にんげん学」東京講座、関東地区の皆さんお暑い中ですがお待ちしております。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。