争利の害

おはようございます。

「にんげん学」東京講座ご出席の皆さんありがとうございます。人、人、人多勢の皆さんがフウフウいって歩いています、しかし元気です。暑いからといって休んでいるような贅沢はできません、元気な姿を拝見して感謝しなければいけません。そのような暑い中足を運んでくだされたのですから。ありがとうございます。
まだまだ暑い日が続きますがしっかりと体調管理をしてお元気にお仕事ください、来月もお会いしましょう。
昨日東京に出てミンミンゼミの声を聞き何かホッとした思いがしました、宇治ではクマゼミの声ばかり、ようやく夏という思いです。
「争利の害」。
家庭内が不和になったり、会社内が上手く行かなかったりするのはなぜでしょう。その原因の一つは「各自の利益を争う我欲」から生じます。上にいる者も下にいる者も報恩を忘れ、金銭の多寡を争い、私見の違いで争い、道ならぬ欲で考え得られない不足を人のせいにして反発し合い争いとなり不和となるのです。
「先んずれば人を制し、おくれれば人に制せられる」という言葉があります。不和の生じるのは売り上げ、金銭の多少であるのがほとんどです。少ないことで苦しむのが凡人であり、少ないときの工夫に喜ぶのが真のリーダーでもあるのです。
目標があるとき(頂上が確かに見えているときは)は、懸命にどんな難事でも受け入れて勤めるのがほとんどですが、頂上に至り(少しの成功を得る)、上に見えるのは天だけとなったとき始めてその人の真価が見えてきます。
上に見えるのは天だけであり、あとは下に見えるだけ、これは何に気づけといっているのかといえば、導きなさい、人の為に、社会のために一層働きなさいということに気づけと教えているのです。自分の頂点は極めたのだから自分の満足を捨てよと教えているのです。
また時間内で頂上に極められなかった場合はやはり再チャレンジをすべきです。途中で放棄をしない、仲間が売り上げを上げてくれたからそれで終わりとは考えてはいけないと言うことです。そんな甘えは許されないのです。また甘えることを一度でもしてしまえば、ズルズルと同じ繰り返しをする人間となるのです。昨日の報恩の教えを忘れているのです。
ある程度の頂点を極め感謝、報恩の心のない経営者は利益、収入だけを求め、社員の方に生き甲斐喜びを与えようとしなければ、利で争うようになるのです。
そして無益で無謀な投資や拡大に走り、僅かな成功で自惚れ、皆さんのお陰を忘れ、報恩を忘れ過剰投資で破滅を招くのです。
収入が減ったなら減った収入で経営をおこなうことが「先んずること」であり、道なき道を思い何の方法も持たず感情だけで収入が増えることを愚かにも思い、方策も持たず部下を叱咤するだけでは、「人に制せられ」会社や家を潰す羽目に陥るのです。
報恩の行動からこそ新たに社会に役立つ発想が湧きでるのです。アイデアがわかず、利だけを考え、社員に感謝ができず不足しか思えない心理状態が生じた時報恩を思うことです。そうすることで争利の害を防ぐこととなるのです。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。