貧富の心

おはようございます。

「にんげん学」東京講座ご出席の皆さんありがとうございます。まだまだ厳しい残暑のなかお運びいただき感謝です。交感と交流が人生の悦びを生み出します。
感性を豊かに正しくしていれば、「好き」「快感」「ワクワク」はゴーサイン、「不快」「気分が乗らない」はストップサイン、これを感じさせなくなるのが「欲」です。欲が生じるのは「心の鏡を持たない」からです。
人間の身心は必要なものは何かを知っているのです。勉強が必要、技術が必要、野菜が必要等々、その体のサイン、感性に逆らってしまうのが「欲」なのです。
「貧富の心」。
「言志録」に「富貴は譬えば則ち春夏なり。人の心をして蕩(とう)せしむ。貧賤は譬えば則ち秋冬なり。人の心をして粛(しゆく)ならしむ。故に人富貴に於いては則ちその志を溺(おぼ)らし、貧賤に於いては則ちその志を堅(かた)うす。」
意は「財産がある、身分が高いということは、たとえていえば春夏のようなもので、人の心をとかす。貧乏や地位が低いことは、秋冬のようなもので、人の心を引き締める。そのため、富貴になると、人の心を弱くし、貧賤になると志を強固にする」。
また「菜根譚」に、「逆境の中におれば、周身、皆鍼砭薬石(みなしんぺんやくせき)にして、節を砥(と)ぎ行を砺(みが)きてしかも覚(さと)らず。順境の内におれば、満前尽く兵刃戈矛(へいじんかぼう)にして膏銷(こうとか)し骨を靡してしかも知らず」。
意は「逆境にあるときは身辺すべてが鍼や良薬となり、節操を高め、行いを砥(と)ぎ、真剣にことにあたっているが自分ではそれを悟ってはいない。順境であるときは周囲がすべて刀や戈のようで、体が油抜きになり骨抜きにされても、自分ではそれに気づかない」。
「艱難なんじを玉にす」とはよくいわれることです。成功者のほとんどが苦の体験者といえるかもしれません。古諺に「冬の寒さを知らざれば春の暖かさを知らず」とも。
感性は大事です。欲があれば惑いせっかくのチャンスをチャンスとできないのです。古人の言葉は味わいがあります。鏡とすべきです。
今日は帰れば心華寺ではM&Uスクールが開校されています。久しぶりに受講者の皆さんと出会えます、楽しみにしております。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。