事を成す者

おはようございます。

いつも思うことですが、他人様を導くことは難しいことです。長くお付き合いすることもこれまた同じく難しいものです。しかしどんなに難しくとも他人様に対するスタンスは変えずに「仁愛、仁義の姿勢で」淡々と接しています。
「事を成す者」。
「静を好み動を厭(いと)う、之を懦(だ)と謂い、動を好み静を厭う、之を躁(そう)と謂う。躁は物を鎮(しず)むる能(あた)わず。懦は事を了する能わず。唯だ敬以(けいもつ)て動静を貫き、躁ならず懦ならず。然る後能く物を鎮め事を了す」(言志後録)。
意は「静かにしているのを好み、動くことがきらいなものを、ものぐさ者といい、動くことが好きで、静かにしているのを嫌う者は、あわて者である。軽はずみな人は事を鎮めることはできず、臆病な者は事をなすことができない。
ただ、自分をつつしみ人を敬う心の持ち主は、動静いずれにも片寄らず、躁懦いずれでもない人が、よく事態を収拾し、事を成功させることができるのである」。
資治通鑑(しじつがん)」に「凡そ百事成るや、これを敬うにあり、其の破るるや必ず之を慢(あなど)るにあり」という言葉が。
つまり、すべてにおいての成功は、その事を敬い大切に扱うことにより、失敗はそれを、おろそかに扱うことにある、ということです。
なぜ、己を慎み、人を敬う、つまり敬の人が成功するのか、端的にいえば、「熟慮断行」の勇気です。さらには義か、不義かを正しく判断する人であるともいえます。
なまけ者には気力と力がない。あわて者には準備がない、これでは何事も事は成るはずはないのです。
昨日から三連休、東京駅も京都駅もいっぱい、連休の昨日からM&Uスクール受講者の皆さんはしっかり勉強してくださっています。皆さんも時には連休を自己修養に当ててみてはいかがでしょうか。自身の躁と懦が見えてくるかも知れません。そして事の成らなかった理由の一つに敬、慎みの足りなさがあったのかもしれません。静かに吾が心を省みる坐禅瞑想はいいものです。 

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。