恩を受けたら

おはようございます。

いろいろな人を拝見していて、うまくいっている人と、いっていない人の違いをみますと、歴然とした一つの相違点のあることが見えてきます。うまくいっていない人は報恩ということを知らないのではないか、あるいは、恩を受けていると感じていないのではないでしょうか。うまくいっている人は恩を感じているのです。
「恩を受けたらかえす」。
人生物事がうまくいく、いかないは「恩を忘れるか、忘れないか」だと思っています。前に受けた恩を忘れず、これに報いようと心がけるものは、することがたとえ時間がかかったとしても必ず成功するのです。
前の恩を忘れて、「これからの恩をむさぼり取ろうとするものは、することが必ず失敗している」のです。
伝教大師様は「己を忘れて他を利する」と人生の指針を示して下さいました。学び、教わった恩をどのように思い、行動で報いるかを示して下されたのです。それは「人様をよく観察し」、その人が「何を望んでいるのかを見抜く」ことで「利、喜ぶことをさせていただくこと」が報恩だというのです。
学んだり、教えて貰ったりという、この「当たり前のことを恩に先ず感じる」ことが成功の鍵でもあるのです。この教えを恩、あいがたいと感じる人が意外と少ないのです。だからこそ成功者が少ないと言えるのかも知れません。
教えを大事にしなければいけないのは、思想から来る価値観が「行動の原理、心を形作る」からです。「思い」が「恩を感じる行動か、感じない行動となる」からです。
教えを先ず行動に移す、「己を忘れて他を利する」ことが報恩となるのです。大きなことをやるのではなく、今現在できる身近で小さな事から確かに行動することが恩返しとなり「大きな成功へとつながる」のです。
また恩に報いることを厚く心がければ発想が豊かになり、何事もうまくいくような道筋があらわれてくるようになるのです。いわゆる人様が喜ぶ「ヒラメキ、ヒントがわく」のです。教えに先ず報いるようにしましょう。
今朝2時から伊丹のYさんご夫妻が誠澄の「懺悔練行」へ随喜をくださいました。もうすぐ帰ってくるのではと思っています。随喜のあと誠澄の朝の護摩に随喜をされ帰る予定です。Yさんお疲れ様でした、そしてご苦労様でした。
皆さん、この一ヶ月お世話になった方、縁のあった方のことを考え報恩を考えましょう。今日も素晴らしい一日でありますように。
写真は心華寺の桜の紅葉と、柿の実です。木々も季節毎に恩返しをしています。凄いですね。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。