向上心

おはようございます。

昨日は寒かったですね、故郷の山形から電話が入り雪が降っているとのこと、皆さん体調管理を十分にして風邪などひかないように注意をしてください。
衆議院議員選挙で賑やかですが、まあ何か突然狂騒的な感じがしないわけではありません、私たちはやはりお祭りが好きなのかも知れません、一緒になってああでもない、こうでもないと罪もないことを言うのは楽しいことですが、国政は国の方向を決めるわけですから、世間話と違って大事です。
「向上心」。
世の中、不平や不満を言う方が大勢います。このことは悪いとばかりはいえません、「君子は言を以て人を挙げず、人を以て言を廃せず」と昨日孔子の言葉を書いたとおり、不平や不満を言っている人の言葉が一概に的外れなことを言っているわけではありません。
確かな向上心を持つ人は必ずといってよいほど世情の動向に関心を持ちます。なぜかと言えば、世情の動向、不平や不満、喜びや悲しみ事は「発想のヒント」だからです。
「定見深睡(ていけんしんすい)」という言葉があります。私たち人間は、とにかく今日の是は、明日の非、明日の非は、明後日の是というふうに、一時も休まず進歩すべきものです。いやしくもこれでたくさんという考えが起こったら、それがいわゆる「深睡」で、進歩ということは、たちまち止まるのだ、と戒め教えた言葉。いわゆる固定観念に陥ったら人生一巻の終わり、ということです。
社会が混沌としている現状で、私たちは本気で家や会社や社会を「どうすれば」と考えるべきです。足下が不安定なればこそ安定を求めます。誤解を恐れず書かせていただけば、世の中は平穏無事ばかりではいけません。逆境や悔しいことがなければ「よしやるぞ〜」とはならないものです。人間はそれほど上等ではなく、必要に迫られてこそ動くことが多いのです。困って学ぶ(困学)とは孔子の言葉です。また困って学ぶことがないようではどうしようもない。
少しは不平とか不満、不足とか騒ぐもののある方がいいのかもしれません。これも世間進歩の一助、欠かすことが出来ない条件なのです。
人間として不平、不満を言うからには社会を「何とかしよう」とする気概、義務を感じるべきです。ただ単に不平、不満をいっているだけでは向上心にもつながらず、それこそただ文句、不平を垂れているようでは、友もできず、夢も持てず、寂しい人生としてしまうのです。
不平、不満を感じたらならば、それを改善しようとする大いなる気概、使命感とするのが人間でもあります。世の中を良い方向へ導くのは誰でもなく自分自身であり、一人一人の自覚だからです。
明晩は「にんげん学」京都講座、明後日は大阪講座共に本年最後の講座、万障繰り合わせてご出席ください。会場でお待ちしております。
今日は心華寺「水子供養祭」です。本年最後の供養祭、あなたしか知らない水子の供養を心からいたしましょう午前10時からです。
今日の休日が穏やかな一日でありますよう。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。