虚栄心を捨てる

おはようございます。

「新春・合同講座」ご出席の皆さんありがとうございます。「にんげん学」東京講座にご出席のTさんもご出席くださり感動です。皆さん今年も魂の襞に残る「心学・道学」をご一緒ください。
聖徳太子の「17条の憲法」、佐藤一齊の「重職心得17箇条」いかがでしたか、人間とは政治とは、重職とは人の責任とは、今年の巳年は「筋道を立てて処理すれば繁栄」の年、基準を持たなければ何事も計り、判断し進むことはかないません、この世は人が判断し、計画を当てて進むのです。
政治の実務は政治家がとるわけですが、選ぶのは私たち国民一人一人です。選ぶ私たちが正しい基準を持ち合わせなければ正しい選択が出来ないのが道理です。昨日ご一緒に音読した資料をことある毎にお読みいただき、正しい判断をし、この夏の選挙を致しましょう。
新年懇親会も楽しく出来ました。宇治川河畔にあります「花やしき浮き船園」様美味しい料理と素晴らしい接待ありがとうございます。お陰様で皆さんお喜びでした。
「虚栄心を捨てる」。
今日は「成人式」です。全国の成人の皆さんおめでとうございます。どうぞ「志を高く持って社会貢献ください」。そして成人を機に「心学」をご一緒くださいますよう。
人間には、必ず虚栄心があります。そして虚栄心の充足だけは限度がありません。もともと「虚」で実体がありませんから、これは無限に膨張しうるものです。
人間が生きていくために絶対に必要なものを「必需」としますと、それは驚くほど少ないものです。石田梅岩(いしだばいがん)(1685〜1744)が「食は満腹すればよく、衣は寒暖に応ずればよく、家は雨露をしのげば足りる」と言っているが如くです。また今日は携帯、パソコン、車は「必需」でありましょう。また社会には「常識というルール」があり、それを無視しますと「失礼な」ということになり社会の信頼を失い、人間関係を阻害する場合もありますから、これらは常識的に必要なもの、いわば「必需」であります。
ですが、この「必需・常需」もその必要の限度を考えれば、決して無限に膨張するものではありません。いわばこれらは「実需」であって、「虚需」ではありませんから限度があることを知るべきです。
しかし「虚」はそうはいきません。虚のもっとも気をつけなければならないものが「言葉」であり「持ち物」です。威勢の良い言葉、高言は身を過たす本でもあるからです。孔子も「子曰わく、巧言令色(こうげんれいしよく)は鮮(すく)ないかな仁。」と。
意は「孔子言う、人と交わる場合に、ことさらに言葉を巧みに飾り、顔色態度をよくして行くようでは、その人がらの中には仁道は殆(ほとん)ど存しない。」。
人のうわべを飾ろうとする気持ちが、人を思いやることにはならず、共に歩み生きることの妨げとなることを戒めたのです。無理しても続かないのです。
丁寧語、尊敬語を使うことは必要な事であり、身だしなみを整えることも大事です。しかし年令的に分不相応な洋服や持ち物を見れば「借金して買ったのでないか」と人様に思わしめるようではいけないのです。人様の目は節穴ではありません。
虚栄は何一ついいことはありません。高い志を持ち、地道で確かな道を歩めば自然と自身に相応しい立場と持ち物は与えられるのです。賢者は歴史から学ぶという言葉もあります、成人になられました今日、心胆を練る心学を新たに始めては如何でしょう。
皆様にとり今日も素晴らしい一日でありますようお祈り致します。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。 合掌
 私たちは東日本大震災の復興を祈り応援します。
写真は懇親会の様子、最初の乾杯と最後に皆さんと手をつないで「花」を歌っているところです。参加者の皆さん楽しい一時をありがとうございます。今年もご一緒に学んでください。